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[Web標準の日々] XHTML+CSSトラックの見どころ/聞きどころ

[バナー: Web標準の日々]

7月15日・16日開催の The Days of Web Standards[Web標準の日々]では、XHTML+CSSトラックのモデレーターを務めます。

以下、XHTML+CSSトラック出演者8名の横顔に迫りつつ、各セッションの見どころ/聞きどころを探ってみます(Webディレクショントラックのモデレーター 名村さんにならって)。

XHTML+CSSトラックの出演者は、2日間の出演順に次のとおりです(敬称略)。

カール+オリビエ 「従うのは面倒だがWeb標準はイケてる ~Conformance is boring. Web standards are cool!~」

Webサイトを構築するにあたり、標準に準拠しているかどうかを、制作の最終段階での確認のみに頼ることがしばしば見受けられます。しかし最終段階での確認だけでは、エラーが頻発した場合など、標準に準拠させるための修正作業が膨大になり、うんざりしてしまうことこの上ありません。

本セッションでは、W3Cの専任スタッフ自らが、Webサイトを構築する際に求められる品質確保の方法について焦点を当てます。クールなWebサイトの構築にも一役買う、実践的な技術手法や利用可能なツールについてご紹介いたします。

1日目の一発目からW3C関係者が登場(英語によるプレゼンテーションですが、逐次通訳つき)。カールさんは W3C HTML Working Groupのスタッフで、W3C HTMLの記事執筆も担当されています。

標準準拠がWebページの品質保証(QA)につながることが意識されて数年たちます。そのためのW3Cバリデータやチェックツールの効率的な使い方など、Conceptual(概念的)ではなくTechnical/Practical(技術的/実務的)な観点でお話しいただく予定です。

神崎正英 「名前のウェブ(仮)」

膨大な情報の織物であるWWWは、名前空間、要素型名、クラス名などさまざまな名前が織り成す「名前のウェブ」でもあります。ウェブでの名前はどんな役割を担い期待されているのか、どのように名前を使えばウェブがより豊かなものになるのかを検討してみます。

神崎正英さんのことは、The Web KANZAKIという充実した良質なリソース、Webクリエイター必読の名著『ユニバーサルHTML/XHTML』などでご存知の人がきっと多いでしょう。セマンティックWebに関する広範な視野と知識をお持ちの方です。The Web KANZAKIの ちょっとしたメモも要チェックです。

タイトルの「名前のウェブ」はまだ仮ですが、内容はおおよそ上記のとおりです。Webを「名前」という縦糸と横糸でどう編んでいくか。XHTMLだけでなく、RDFOWLなどのXML応用言語、セマンティックWebなど大きな視点から、Webをかたちづくる「名前」についてお話しいただけると思っています。

伊藤学 「これから始めるCSSレイアウト術 ~読めるソースが優良といっても過言ではないのだ~」

複数人による分担作業が求められる現在のWeb制作現場で、これから(X)HTML+CSSの制作をはじめる人は、何から学んでいくべきか。すでに制作している人も、何に気をつければよいか。輪ゴム、テトリス、算数といったキーワードをつかって、レイアウトだけでなく概念・整理方法・情報共有方法などを考えてみましょう。

ウィルシステム・インコーポレイテッドでマークアップエンジニアを務めている伊藤学さん。CSS Niteのブレストメンバーとして、「ガクさん、ガクさん」といつも頼りにされています。Webマガジン「withD」で 変化の時間(トキ)を連載中。パーソナルブログ KOMOREBI || Blogでは普段の姿が垣間見れます。

ガクさんは初学者向けの講義経験も豊富です。本セッションは、まだCSSをつかいこなせていない人はもちろん、教育関係者やスタッフ育成に悩んでいる人にとってもたくさんの発見があると思います。「輪ゴム、テトリス、算数」という斬新な切り口も期待大です。

木達一仁 「転ばぬ先のプロジェクトデザイン ~Web標準への準拠を見据えて~」

Web標準に準拠してサイトを構築するためには、その実現に適したプロジェクトのデザインが必要となります。どのようなスキルを備えたメンバーからチームを構成し、ワークフローの進行上どのような点に注意すべきかを、XHTML+CSSトラックならではの視点から俯瞰。Web標準準拠がサイト構築手法として広く一般化した今だからこそ、あらためてプロジェクトデザインのポイントを整理、共有します。

株式会社ミツエーリンクス 取締役 兼 Web開発グループ Web標準チーム フロントエンド・エンジニアの木達一仁さんは、国内外のセミナーやカンファレンスでのスピーカー経験も豊富で、海外のWebクリエイターとも幅広く交流されている方です(WaSPのメンバーでもあります)。

ミツエーリンクス内のWeb標準Blogや、パーソナルブログ 覚え書き@kazuhi.toをクリッピングしている人も多いでしょう。Jeffrey Zeldman著『Designing with Web Standards』、Dave Shea/Molly E. Holzschlag著『CSS Zen Garden Book』、Eric A. Meyer著『スタイルシートスキルアップ・デザインブック』など、有名な訳書の監修も務められています。

タイトルの「プロジェクトデザイン」という言葉が興味深いですね。ワークフローの前提として、スタッフをどのようにアサインしWeb制作プロジェクトを推進するか、スタッフを含めた社内リソースをどのように活用するかといった現場の「生」の話、木達さんが日ごろ感じていること、工夫されていることを聞かせていただけそうです。

石川雅康 「混ぜるな危険? 複合文書から見たXHTML+CSSとスキーマ活用」

今後、XHTMLは他のXML言語を組み合わせた複合文書(Compound Document)になっていきます。XHTMLを複合文書として利用する際の注意点と、CSSを正しく適用するコツを解説します。さらに、お仕着せのスキーマに照らしてチェックするだけではない、XHTMLの可能性を広げるスキーマ活用法をご紹介します。

2日目のトップバッターは、W3Cで長らく ハイパーテキストマークアップ言語の仕様化に関わってきた石川雅康さん。2005年11月のW3Cフォーラム イン ORFの講演「HTMLの呪縛を解き放て」など、W3C関連イベントにも多数出演されています。

XHTMLのポテンシャルを広げるための複合文書化、スキーマ活用といった、普段コーディングの仕事をしているだけでは得られない新たな視点をお話しいただきます。どのように混ぜると「危険」なのか、どうすれば「安全」に混ぜられるかは、今後マークアップ言語に関わっていくうえで必須の知識となるでしょう。

仕様策定の第一線で関わってきた石川さんだからこそ話せる内容もたくさんあると思います。モデレーターとしていろいろとツッコませていただき、フレンドリートークを展開する予定ですので、ぜひご期待ください。

上ノ郷谷太一 「ブラウザ表示モード解説: 傾向と対策」

標準準拠モードと後方互換モード。現在利用できる一般的なウェブブラウザは、文書型宣言の有無や記述の仕方によって(X)HTMLを表示するモードを切り替える仕組み(DOCTYPEスイッチ)を持っており、その違いは主にCSSの振る舞いに影響します。各々の表示モードでブラウザごとのCSSの振る舞いにどのような違いがあるのかを、対策方法などをまじえて解説します。

上ノ郷谷太一さんは、2xup.orgでWebクリエイターに役立つ良質な情報を日々更新されています(「2xup」は「ニカケルアップ」、略して「二ペケ」と読むそうです)。『ちゃんとCSSするためのスタイルガイド入門』『はてなの本』などの共著書、Web系雑誌の執筆などでも活躍されています。

CSSの考え方とセレクタ/プロパティをひととおり押さえたあと、ほとんどの人が「ブラウザのレンダリング(表示)の違い」に悩まされることになります。それなりに実務を経験しても、いわば場当たり的にCSSハックをつかってクロスブラウザ調整を行っている人が多いでしょう。

計画的なクロスブラウザ調整のためには、レンダリングモードの違いをきっちりと押さえておくことが不可欠。あわせて、ブラウザごとの「癖」を理解しておくと、より早く正確に作業できます。上ノ郷谷さんにはそのあたりを深く濃くお話しいただけると思います。

益子貴寛 「一緒につくろう! XHTML+CSSガイドライン」

皆さんは制作チームのなかでガイドラインを用意していますか? 特にマークアップエンジニアやデザイナー、もしかしたらディレクターやクライアントも作業に関わる「XHTML+CSS」は、きちんとガイドラインをつくっておくことで、効率的でムダのない作業につながるだけでなく、スキルの均一化・共有化、コミュニケーションロスの低減にも効果を発揮します。

この90分の組み立て型・参加型セッションで、試行錯誤しながらXHTML+CSSガイドラインを一緒につくりましょう。

私のセッションは「皆さんと一緒にXHTML+CSSガイドラインをつくる」というワークショップ形式で行います。つくったガイドラインはそのまま持って帰っていただき、制作チームのガイドラインの「たたき」としてつかったり、見直しやブラッシュアップにつかってください。90分の尺ですが、できるかぎり網羅的で詳細なガイドラインをつくることができればと思っています。

最近の活動については、プロフィールページ活動内容RSSをご覧ください。

新谷剛史 「Expression Webで構築するWeb標準サイト」

Web標準準拠のサイト構築の第一歩は「コードに間違いを残さないこと」。そして「誤ったコーディングをしないこと」。しかし、リンクにターゲットを指定することは、文書型定義(DTD)によって誤りであるなど、タグを知っていることと正しいコーディングはイコールではありません。今年発売されたオーサリング・ツール「Expression Web」を活用し、早く正確なコーディングを行うポイントについて紹介していきます。

株式会社セカンドファクトリーの新谷剛史さんには、業界のデファクトスタンダードツールである「Adobe Dreamweaver」の対抗馬として、マイクロソフトから発表された新しいWebオーサリングツール「Expression Web」の活用法をお話しいただきます。

新谷さんは、@ITの連載「Webオーサリングツールを使ってみよう」で、2回にわたって「有償版3大Webオーサリングツールの特徴とは?」「Webオーサリングツールでコーディングできる人になる!」という記事を書かれています。パーソナルサイト Expression Web Dictionaryもチェックしてみてください。

Posted on 2007-06-22T18:45+09:00 | Category: 話し仕事

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