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すごいぞテレサ・テン

今、テレサ・テンの「東京ジェラシー」という曲を聴いていたら、こんな一節が耳に入った。

悪い 悪い人よね
あなた あなたのことよ
今日は どこの酒場で
憂い顔をしてるの?

いやー、深い。強烈なボディブローを左脇腹に一発お見舞いされたぐらいに重い。

キミが好きだぜベイベーとか、悲しみのオンリーロンリーマイガールとか、ずっとそばにいるよアズロングアズポシブルとか、そんな陳腐な言葉が吹っ飛ぶぐらいに深く重い歌詞である。

時代背景の古さは割り引こうではないか。重要なのは「憂い顔」という言葉である。荒木とよひさ(作詞)も思いついたときはピシャリと膝を打ったことだろう。

「あなた」は憂い顔を餌(えさ)に女性を釣るのが常套手段なのだろう。でも、それに抗せなかった、そして今も抗せない「私」がいる、という設定である。「私」の心琴(しんぎん)が中心的な話題であり、いかにもひと昔前の特定のカテゴリーに属する女性をステロタイプに描いた曲と言える。

当時はこのような設定がある程度普遍的に受け入れられる素地があったのだが、今はむしろ逆転現象を起こしている。

実はそんな時代の流れには興味はなくて、一言でノックアウトされてしまうような言葉に最近出会っていないので、「古きを温(たず)ねて新しきを知る」というか、智慧(ちえ)は古きにあり、賢者は歴史に学ぶ、ワインは古いほうが美味い、という言葉たちを噛みしめて抱きしめてトゥナイト。

とはいえ、私のなかでテレサ・テンは全く色褪せていない。幼稚園児の頃から口ずさんでいた。私の成長とともにテレサがあると言ったら、そりゃ過言だが。もちろんテレサにとって。

Posted on 2005-03-09T00:21+09:00 | Category: 身辺雑記

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