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忙しさを誇る馬鹿馬鹿しさ

「忙しいですか?」と聞かれたら、条件反射的に「暇です」と答えることに決めている。忙しい人間と勘違いされることがあるのだが、近しい人間数名に聞き込み調査をすれば明らかなように、そのイメージとは遥かに異なる生活を送っている。

こんな私も昔は忙しさを誇るお馬鹿なビジネスパースンのひとりだった。仕事が忙しいという理由で、結婚式の招待を無碍(むげ)に断ったり、友人との温泉旅行を直前にキャンセルしたこともあった。忙しいのが「善」で、暇は「悪」だと考えていた。汗顔の至りだ。

「忙しい」という言葉は非常にパワフルな免罪符として広く流通しているが、ちょっと違うのではないかとあるとき考えた。この言葉を口にする背景には、おおよそ次の3つ理由が横たわっている(複合的な場合もある)。

  1. 時間がない
  2. 興味がない
  3. 精神的に余裕がない

本来の意味での「忙しい」は 1. だ。しかし、実は 2. と 3. のほうが重要で、単に興味がないときや精神的に余裕がないときも「忙しい」という言葉を使ってしまうことがある。特に仕事については、本当は「条件が合わない」ことが理由なのに、角を立てずに断るために忙しさを理由にする場合もある。

このように極めて曖昧な「忙しい」という言葉が嫌いになった。相手にとっても「忙しい」と言われてしまうと二の句が継げないので不親切である。また、よくよく考えれば 1. の「時間がない」というのも怪しい文句だ。興味のあることには何とか時間を割こうとするのが普通だから。

それ以降、仕事とプライベートを問わず、オファーを断るときは「忙しい」という言葉は決して使わずに、「興味がない」「条件が合わない」とはっきり言うことにしている。本当にピンポイントで時間がない時期もあるが、その場合も「これこれこういう理由で時間が割けない」となるべく具体的に説明する。

最も多い断り文句は「興味がない」である。納得してもらえない場合は「そんなオファーを受けるぐらいならバーでブラディーマリーでも飲んでいたほうがよい」と踏み込んで説明する。相手によっては「えっ?」という反応を示すが、本心なのだから仕方がない。「忙しい」という曖昧な理由よりもよほど親切だと思うのだがどうだろうか。

* * *

昨晩は高田馬場の「力」(りき)で飲んでいたのだが、後半は隣席の見ず知らずの若者3人組に混ざって計5人でプチ宴会モードに突入。

3人とも昨春に大学を卒業して、まだ就職していないとのこと。自らを「ニート」と称していたことについて、私は何と言ったっけな? 「まだヤングなんだから焦ることはない」「30歳まで好き勝手やっていた人のほうが大成する」とか言った気がする。自分もまだその年齢に達していないくせに。

Posted on 2005-02-12T17:30+09:00 | Category: 身辺雑記

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