CYBER@GARDEN

home > Web::Blogoscope > e-文書法とセマンティックWeb

Web::Blogoscope

e-文書法とセマンティックWeb

2005年4月1日から「e-文書法」(通称)が施行予定だ(2004年11月19日制定、2004年12月1日公布)。

無理から「e-」という略語を使わずに「電子文書法」でいいじゃないか、たぶん「いい文書法」というダジャレ風の語感だから採用したのだろう(お役所ってなぜこうもセンスが悪いのか。とほほ)といった点をまずツッコんでおきたい。

e-文書法は、民間に対して義務づけている紙ベースの文書保存について、原則すべて電子保存を容認することで、作成・管理コストの軽減を図るという目的がある。一定の条件を満たせば、既存の書類をスキャナで読み込んだものも原本として認められる。ある試算によれば書類の95%以上が電子保存可能とのこと。

電子保存が認められることで、コピーが容易になる、データベース化して検索性を高めることができるといった実用的なメリットもある。また、紙ベースよりも圧倒的に省スペースになるため、耐火金庫にCD-ROMを保管したりと、不意のリスクを避けるのにも役立つ。

文書の閲覧には必ずPCが必要、改ざんが比較的容易、大量の情報が一度に漏洩しやすいといったデメリットもある。改ざんについては電子署名や電子証明書、タイムスタンプ(時刻認証)、情報漏洩についてはログイン管理や暗号化技術などで対応するのが妥当とされており、今後これらの技術はさらなる精緻化が求められるだろう。

電子文書のデバイス・インディペンデンス(装置に依存しないこと)をどう確保するかも重要である。ほとんどのメーカーの電子保存支援システムがXMLフォーマットを活用するようだ。

こうなると、セマンティックWeb(SW)のレーヤーケーキ(下図)を思い出さずにはいられない。

[画像: セマンティックWebのレイヤーケーキ]

ちょっと上手い言い方が見つからないのだが、セマンティックWebという枠組みを通して社内のドキュメンテーションの最適化を考えることができる。セマンティックWebの応用可能性・発展可能性を改めて感じた次第。

Posted on 2005-02-09T14:13+09:00 | Category: ITトレンド

トラックバックPings

トラックバックのURI:
http://www.cybergarden.net/mt/mt-tb.cgi/146

» e−文書法(その一) from 松葉孝宏のブログ
e−文書法は ?「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」 ?「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律の施行... [Read More]

Tracked on 2005-06-07T10:29+09:00

コメント

« 高い卵は美味しい | ブログトップ | Fujitsu WebInspector »