CYBER@GARDEN

home > Web::Blogoscope > 2005年1月

Web::Blogoscope

2005年1月

構造と表現の衝突

今執筆中の本でちょっとだけ触れる予定の「構造と表現の衝突」という問題について。私が思っていることの大意は次のとおり。

「たとえばCSSdisplayプロパティを利用して任意の要素を非表示化したり、ブロックレベル要素をインライン化できる。また、:before/:after疑似要素とcontentプロパティを利用して(X)HTMLとは無関係に任意の内容を生成できる。これらにより、ユーザーのスムーズな構造認識が妨げられるという事態が起こりうる。」

卑近なところでは、div要素やspan要素の濫用、classセレクタやidセレクタの濫用も「構造と表現の衝突」に含まれるだろう。

CSS3(現在、勧告候補か草案まで進んでいるモジュールもあるが、未着手のモジュールもある)を読んで、ますます「構造と表現の衝突」が進んでいると感じる。CSS3では疑似クラスや疑似要素が大量に追加される予定だが、これらの「疑似」という曖昧さが「衝突」のひとつの象徴といえる。

本の執筆と並行してサイトのリニューアル作業をしており(遅々として進んでいない)、screen向けCSSでもprint向けCSSでもdisplayプロパティを随所で使っているのだが、print向けはまあよいとして、screen向けでdisplayプロパティを使用するのはどうだろうかと、少し考え込んでしまう。

特に悩むのは、ある要素を「display: none;」で非表示化すべきかどうか(「text-indent: -9999px;」も同じこと。ただし、IBMホームページリーダーなど一部の音声ブラウザ向けにはこちらのほうがよいという意見もあり、実際にそうなのだが、私はこのような「いさぎの悪さ」が好きではない)。

また、グローバルナビゲーションのli要素を「display: inline;」でインライン化する手法はわりと一般的だが、構造的に「ブロックレベルのリスト項目」であるものを、無理から見た目として「インラインのテキスト」にしてしまうのも、ちょっと気が引ける。「display: none;」ほど構造と表現は衝突していないし、いろんな意味でとても有効な方法だとわかってはいるのだが。

「構造と表現の分離」はとてもわかりやすい概念だが、いざ完全を期そうとしたとき、どこまでが構造でどこまでが表現なのかを線引きするのはとても難しい。XHTML 1.1でいったんプレゼンテーションモジュールに分類されたsup要素とsub要素がXHTML 2.0(草案)でテキストモジュールに分類し直されたのがひとつの例だ。

Webページの構造と表現を両立させつつ(より正確に言えば、見た目にこだわりつつ。見た目にこだわらなければこの種の悩みは雲散霧消する)、ユニバーサルにアクセス可能な状態にするには、現状は上記のような衝突テクニックを使わざるをえないのだが、たぶんこのような違和感を抱いているのは私だけではないだろう。

2005-01-28T20:04+09:00 | Web標準 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

第40回 有名駅弁大会

京王百貨店 新宿店で開催された「第40回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(遅筆な時期参照)が1月25日(火)にとうとう終わってしまった。期間中2回しか行けなかったのが残念。最低5回は行こうと固く心に誓ったのだが。

以下、私が食べたものをレポート。

[写真: 函館夢物語]北海道/函館谷ふじ
函館夢物語
1,890円(税込)

タラバガニがリーゼント風に3節も乗り、ウニやイクラすら脇役に追いやられるほど高級感に溢れる弁当。食べる前に十字を切らないと罰(ばち)が当たるのではと思ったが、切らずに食べた。そして無意識にバンザイ三唱をした。

[写真: 越前かにめし]福井県 北陸本線/福井駅
越前かにめし
1,000円(税込)

越前(ズワイ)ガニがたっぷり乗った駅弁。カニを型どったユニークな容器。わりとご飯が多めで、カニ・ご飯・ご飯・カニ・ご飯・ご飯・ご飯(カスタネットの打って・休んで風)の7/8拍子の変則リズムで食べた。

[写真: たらば寿し]北海道 根室本線/釧路駅
たらば寿し
1,350円(税込)

タラバ2ラウンド目開始(カーン)。こちらはイクラとサーモンが脇役。十二分に贅沢。箸休めの昆布巻き鰊(にしん)と小茄子の漬け物が嬉しい。酢飯が絶妙な味付けでいい具合。食べた後2時間ぐらい自然と横歩きになった。

[写真: いかめし]北海道 函館本線/森駅
いかめし
470円(税込)

カニばかり食べていると本当にカニ人間になってデフォルト横歩きになってしまうので、心を鬼にして厳(いか)めしい顔で「いかめし」を食べてみようではないか。うん、いかめし。食べた後10本足に...ならない。

[写真: ふく寿し]山口県/下関なかお
ふく寿し
1,050円(税込)

イチローが三遊間に綺麗に流し打ちしたぐらいのクリーンヒット。河の豚と書いてフグ(本場では濁らずに「フク」と呼ぶ)。フクのモチモチシャッキリした食感が何とも心地よい。次回も出店していたら迷わず買いだ。

* * *

結局何が言いたいかというと、「私は貝になりたい」(©フランキー堺)ならぬ、「私は蟹になりたい」ということだ。カニーズ事務所(蟹酢事務所)でも立ち上げようかな。もちろん有限で。

追記 (2005-01-31

本編で書こうと思って書き忘れてしまったこと。元祖有名駅弁大会の売上規模について。

とある日の読売新聞(朝刊)から引用。

年々規模が大きくなり、二年前からは売り上げが、6億円を超えている。

そ、そんなにビッグイベントなのか。

2005-01-28T02:38+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

海外ブログにTBしたいとき

海外ブログから引用した際、トラックバックしたいと思うのだが、まだしたことはない。

外国人で日本語環境に対応(日本語フォントをインストール)している人はほとんどいないと考えるからだ。おそらくその人は文字化けした奇怪なテキストにしか見えないだろう。トラックバックスパムと判断される可能性が高い。

ひとつの解決策として、コメントに「私のブログで引用させてもらいました。アドレスは××です。でも日本語が主体です」と英語(または現地語)で書き込むことがあげられる。

そのブロガーまたは訪問者が日本語を読み書きできるならば直接見てもらえるし、もしそうでなくても引用したという事実を知らせることはできる。「極東の小さな島国でも僕 or 私のブログを見ている人がいるんだ!」と感動してくれるかもしれない。

今度からそうしたいと思うが、ほかによい案がある人は教えてください。

2005-01-27T19:01+09:00 | ブログトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (3)

Web文学に新たな1ページ

今週、妻が浮気します2chから生まれた 『電車男』が前から話題だが、「教えてgoo!」のある投稿をまとめた本『今週、妻が浮気します』が出版された。

次のGoAheadさんの悲痛な打ち明け話から、投稿者と回答者の2週間にわたる100件以上のやり取りがはじまる。

実は、妻がW不倫をしています。相手は地方の支社に勤める上司です。

...(中略)...

今週、地方から、彼が上京し、会うのを知ってしまったのです。

...(中略)...

会うのがどこのホテルなのかは分かりませんでした。
でも、運命なのでしょうか、広い東京で、ためしにかけた一軒目で「デイユースでご予約を頂いています」!!!

今は、そのホテルに乗り込み、何かしらの決着をつけようと思っています。

それは正しい方法でしょうか?
乗り込んでどうするのがいいのでしょうか?

はじめは感情的で性急な結論を求める回答が多いが、次第に柔和な結論や自分の想いを素直に伝えるよう諭す意見が目立つようになる。そしてとうとうXデーを迎えることになり、GoAheadさんはどのような行動を取ったのか。その後は...。

『電車男』は新潮社、『今週、妻が浮気します』は中央公論新社。どちらも伝統のある出版社から出された。「Web文学」という言葉はまだ尚早にすぎるとしても、私たちが感動を分けてもらえるカタチが増えるのは嬉しいことだ。

2005-01-26T23:46+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

FirefoxをGoogleが吸収?

Firefoxの開発責任者(lead engineer)であるBen Goodger氏がGoogleに転職したことが話題になっている

この事実は、Goodger氏のブログ「Inside Firefox」の1月24日付エントリーで次のように明かされた。

As of January 10, 2005, my source of income changed from The Mozilla Foundation to Google, Inc. of Mountain View, California. My role with Firefox and the Mozilla project will remain largely unchanged, I will continue doing much the same work as I have described above - with the new goal of successful 1.1, 1.5 and 2.0 releases. I remain devoted full-time to the advancement of Firefox, the Mozilla platform and web browsing in general. I'm sure you have many questions. While I will be spending more time at Google, I will work out of the Mozilla Foundation offices regularly as the need arises. For all questions regarding Google, I ask that you contact Google directly, rather than myself.

(2005年1月10日付で、私の所得の源泉がMozilla Foundationからカリフォルニア州のマウンテンビューにあるGoogleに変わった。FirefoxとMozillaプロジェクトでの私の役割はほとんど変わらないし、[Firefox 1.1、1.5、2.0のリリースという新たな目標をもって]これまでと同じ仕事に尽力しつづけるつもりである。私は Firefox、Mozillaのプラットフォーム、Webブラウジング一般の発展にフルタイムで従事する。あなたがたくさんの疑問を抱いているのはわかっている。私はこれまで以上の時間をGoogleで過ごすことになるが、必要に応じてMozilla Foundationのオフィスで定期的に働くつもりである。Googleに関する質問は、私ではなくGoogleに直接聞いてほしい。)

この文章から歯切れの悪さを感じるのは私だけではないだろう。少なくともGoogleに転職した以上、これまでと同じようにMozilla Foundationに時間を割くのは難しいのは明らかだ。

これは事実上の引き抜き(headhunting)であり、さらに言えばGoogleはFirefox(とMozilla自体)の買収を考えているのではないだろうか。Googleの独自ブラウザ開発は以前から噂されており、Goodger氏の引き抜きでより真実味を帯びたわけだが、それよりもブランド価値が急速に上がっているFirefoxを今のうちに取り込んでしまおうと考えるのは、GoogleがIPOで資金がだぶついている事情ともマッチする。

Firefox 1.0のダウンロードが2,000万件を突破しているなかで、OSAF のMitchell Baker氏がMozillaにフルタイムで戻ってくるのは、今の勢いをキープすべくGoodger氏が抜けた穴を埋めるためだろうと愚考する。

ある意味ではGoogleに対するMozillaの密かな抵抗と読めなくもないが、近い将来のシナリオとして、Googleの独自ブラウザにFirefoxが位置づけられることは大いに考えられる。

追記 (2005-01-28)

CNET Japan「Firefox開発者、またグーグルへ--真実味を増す独自ブラウザの噂」とのこと。

Googleに移籍したのはMozillaの開発スタッフのひとりDarin Fisher氏。1月25日に自身のブログで明かした

2005-01-25T23:23+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ブラウザトレンド雑感

ある媒体の記者にブラウザトレンドについていくつか聞かれたので、以下にそのやり取りを書く。

Mozilla Firefoxの躍進について

記者
ある調査ではMozilla Firefox(以下、Firefox)のシェアが5%に迫るなど躍進が目立つが?

好ましいと考えている。Firefoxは非常に優れたブラウザだが、私はFirefoxだけを応援しているわけではない。今のブラウザ市場は不健全だと考えるからだ。

たとえば我々が自動車を買うとしよう。自分の好みと事情に合わせて、トヨタ、ホンダ、日産、マツダなど国内メーカーだけでなく、ドイツ車、アメリカ車、フランス車など海外メーカーからも購入することができる。IEの独占状態で選択の自由がない今のブラウザ市場には強い違和感を覚えるということだ。

将来的には、IE 50%以下、Firefox 30%以上、Opera 10%以上、Safari 5%以上がひとまず理想とすべきマーケットシェアと言えるのではないか。

Netscapeの迷走について

記者
Netscapeは次期バージョンでダブルエンジンを搭載する予定(ダブルエンジン搭載ブラウザ参照)だが、このような開発方針については?

迷走しているとしか言いようがない。IE切り崩しのための苦肉の策だが、事実上の子供であるMozillaに存在感を奪われてしまっている現状、さらにIEの子分になろうとでも言うのか。

ブラウザの独自性の重要な要素としてレンダリングエンジンがある。レンダリングエンジンの開発には一定のコストと技術力が必要なため、今のNetscapeにその力がないと言えばそれまでだが、独自性の追求の仕方が無意味なほうに向かっていると感じる。

ライトユーザーにとってもパワーユーザーにとってもダブルエンジンのメリットは少ない。ライトユーザーはそもそもレンダリングエンジンの違いを意識しないし、パワーユーザーは実装のタイムラグを嫌うからだ。

インターフェースや拡張機能に独自性を打ち出すことはできても、レンダリングエンジンが借り物である以上、今後も広くユーザーを獲得するのは難しいと思う。

第3次ブラウザ戦争について

記者
Firefoxのシェア拡大により、再度ブラウザ戦争が起こるか?

起こると考えている。思えばNetscapeは非常に数奇な運命を辿ってきた。歴史を振り返れば、Mosaic-Netscapeラインは常にフロントランナーで、IEは常にフォロアー(追従者)だった。

1995~1997年の第1次ブラウザ戦争ではIEとNetscapeがメインキャストで、2001~2002年の第2次ブラウザ戦争ではさらにOperaとMozillaが参戦したが、いずれもIEが勝ち抜け圧倒的なシェアを誇ることになった。

今は、元々Netscapeのソースコードを開発していたMozillaが2003年にAOLから解放されて本領を発揮し、Firefoxという軽速ブラウザで市場を席巻している。Mac OSIEと決別してSafariを開発し、堅調にシェアを伸ばしている。

もちろんMicrosoftも躍起になって火消しにかかるだろう。IEは現在はあまり評判はよくないが、1997年に発表された4.0は当時としては先進的なブラウザだったし、今も豊富な資金力をもとに次期バージョンの開発を進めていると予想される。

ただ、現在のトレンドとして、ブラウザはWeb標準に収斂しつつあるため、IEはこれまでのような囲い込み型の展開を図るのは難しいのではないか。ブラウザはWeb標準に厳密に準拠して正しくレンダリングすることが求められている。このようなトレンドは、Webサイトやブログが広く浸透し、一般ユーザーの目が肥えてきたことが下地となっている。

本来Webはオープンなスペースであり、ユニバーサルにアクセスできる空間である。ユーザーの成熟とベネフィットの向上ためにも、またWeb技術のさらなる進展のためにも、ブラウザの選択肢は多いほうがよいのではないか。

Web 技術の標準化について

記者
IEのデファクトスタンダード化は、Webクリエイターにも恩恵をもたらしたのでは?

いや、違う。Webクリエイターは昔も今もクロスブラウザに腐心していることに変わりはない。確かにIEオンリー対応のサイトがここ数年で急増したが、それは個人レベルの話であって、Webクリエイターのマジョリティとマイノリティの見積もりはそう甘くはない。たとえばIEが90%のシェアであるとして、残りの10%のブラウザを無視することはないということだ。

技術の標準化と製品の標準化は違う。技術は中立的・普遍的、製品は個別的・偏向的である。多くの人に認められたジェネラリーアクセプテッドな団体が標準化を進めることで、技術の混乱を未然に防ぎ、あるいは今存在する混乱を解決して効率的・効果的な発展を図ることで、エンドユーザーの利便性を向上させることができる。ひとつの企業が特定の製品を押しつけるのとは話が違う。

Webの世界はわりと標準化が進んでいるほうだと思う。W3Cのリーダーシップはもちろん、IT企業のキャッチアップ、技術のメインストリームの移行スピードなどが理由としてあげられるだろう。

他方、標準的な技術が現状にマッチしていないケースもある。たとえばW3Cが 1999年5月に公表した「Webコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0」は、約6年の年月を経た今では陳腐化している部分が少なくないように感じる。現在2.0が策定中だが、長らく草案(Working Draft)の段階で足踏みしたままである。

Web標準信奉者をゼラット(zealot)と表現することがあるが、FirefoxやOperaなどの先進的なブラウザがそれなりに満足できるレベルでWeb標準をサポートしており、各ブラウザが将来的にもWeb標準に収斂していくことが期待されることからも、Web標準を無批判に受け入れるのではなく、真摯な批評の対象として捉える必要があるのは確かである。

2005-01-24T21:33+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

大人力診断所

[画像: 益子の大人力診断結果]ソースネクストドットコムに大人力診断所(無料)が開設されたので、受診してみた。『大人力検定』という本も出している、コラムニストの石原壮一郎氏監修のチェックテストだ。

惨憺(さんたん)たる結果になるかと思いきや、意外とノーマルな大人力が自分に備わっているのにビックリ。

私の診断結果は次のとおり。

貯金力の点数が低いが、どおりで...。

2005-01-22T22:19+09:00 | 注目サイト/ソフト | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (8)

Googleニュースの巡回先

ご本人から直々にGoogleニュースの印象にトラックバックをもらって知ったのだが、Ceekz LogsさんがGoogle Newsの巡回先(2)を公開した。

前回に引き続いての調査、お疲れさまでした。これからも楽しみにしています。

2005-01-21T20:58+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ブログを改名

本ブログを「WEB mini ブログ」から「Web::Blogoscope」に改名しました。

プレーンなXHTMLで書いていた頃は「WEB mini コラム」という名称でした。Movable Typeへの移行を機に「WEB mini ブログ」と改名しましたが、どうもしっくりこないな思っていて、しばらく改名の機会を伺っていたんです。

本ブログのイッツァリローヒスタリー(It's a little history)。

WEB mini コラム
期間:2003-06-05 ~ 2004-7-21
エントリー:[001]~[075]
WEB mini ブログ
期間:2004-07-22 ~ 2005-01-21
エントリー:[076]~[128]
Web::Blogoscope
期間:2005-01-21 ~ ???
エントリー:[129]~ ???

お手数ですが、RSSリーダーの名称変更などをお願いいたします。今後も本ブログをお楽しみいただければ幸いです。

2005-01-21T16:47+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

rel="nofollow"

米Googleは1月18日、rel="nofollow" を利用したコメントスパム対策機能を発表した。

ブログのコメントに含まれるa要素に自動的にrel="nofollow"を付加することで(下記ソース参照)、そのa要素をページランクの対象から除外するという仕組みだ。

<a href="http://www.cybergarden.net/blog/" rel="nofollow">

米Googleによれば、rel="nofollow"はブログ(のコメントやトラックバックなど)だけでなく、一般のサイト(のゲストブック、アクセスログ解析、リンクリストなど)にも利用できるとしている。

ブログサービスやツールのrel="nofollow"への対応だが、Six ApartBloggerblosxomなどが支援に同意したとのこと。

たとえばSix Apartの製品であるMovable Typeは、米Googleの発表と歩調を合わせて、nofollow 向けプラグインを公開している。

なお、同日にYahoo! Search blogmsnsearch's WebLogでもrel="nofollow"をサポートすると発表されたが、米Googleがリーダーシップをとったのは間違いなさそうである。

というのも、上記msnsearch's WebLogで、

Paul told me that Google is planning on announcing support for a <rel="nofollow"> tag on individual <A> links. Any link with this tag will indicate to a crawler it is not necessarily approved by this page and shouldn't be followed nor contribute weight for ranking... Cheers to Yahoo! and Six Apart for also supporting this movement.

(Paul[筆者Mossの友人で、Googleの検索部門のエンジニア─引用者注]は、Googleが個々のa要素のrel="nofollow"のサポートを発表する予定だと私に語った。このタグがついたリンクは、必ずしもそのページが推奨したものではなく、追跡すべきでないことをクローラーに指示するため、検索システムのランキングに貢献しないというものである。... Yahoo!とSix Apartにもこの動きをサポートするよう声を掛けた。)

と述べられているからである。

さて、rel="nofollow"というマークアップの妥当性について少しばかり。

rel属性はそのページから見たリンク先の関係、つまりリンク形式(link types)を示すものである。HTML 4.01仕様書では、rel属性で指定できる値について次のように述べられている(6.12)。

Authors may wish to define additional link types not described in this specification. If they do so, they should use a profile to cite the conventions used to define the link types. Please see the profile attribute of the HEAD element for more details.

(文書作成者は、本仕様に記述されていないリンク形式を追加で定義したい場合もあるだろう。この場合、そのリンク形式を定義するのに用いられている規約を引用するプロファイルを用意しなければならない。詳しくはhead要素のprofile属性に関する説明を参照。)

たとえば、よく使われる拡張プロファイルにProfile For Using the Keyword "meta" As an XHTML/HTML Link Typeがある。これは rel属性の値にmetaを指定するためのプロファイルである。

head要素を、

<head profile="http://purl.org/net/uriprofile/">

と記述することで、次のように rel属性の値にmetaが指定できることになる。

<link rel="meta" type="application/rdf+xml"
href="/about/overview.rdf" title="Overview: Site Summary (RDF)" />

つまり、rel="nofollow"を指定するためには、まず拡張プロファイルが用意されている必要があり、head要素のprofile属性でそのURIを指定しておく必要があるのだが。

追記 (2005-01-21

rel="nofollow"は、あくまで検索エンジンがコメントスパムをランクづけ(リンクポピュラリティ)に影響させないための仕組みであって、ブロガーにとって目に見えるような効果があるわけではない。

つまり、コメントスパムを確認の都度、個別に削除したり、IPアドレスをバニングしなければならないことに変わりはない。

コメントスパムの効果を減じる仕組みを用意することで、間接的にじわじわと締め出しを図るということになるが、その間に新たなコメントスパム手法が生み出される可能性が多分にあり、スパムメールと同様、いよいよイタチごっこの様相を呈しそうな勢いである。

追記 (2005-01-21

The Web Kanzaki さんで、rel="nofollow"を含むいくつかのリンク形式向けプロファイルが公開されている

プロファイルを

<head profile="http://purl.org/net/ns/metaprof">

と指定することで、仕様に厳密なかたちでrel="nofollow"が利用できることになる。

2005-01-21T00:14+09:00 | ブログトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (4)

何がWeb標準なのか?

Web Standards Project のエントリー What is a "Web Standard?"(何がWeb標準なのか?)には、いろいろと考えさせられた。

まず冒頭の引用から。

The grand irony as we debate the importance of validation and what web standards are is this little bugaboo:

(ソースの検証の重要性と何がWeb標準なのかについて我々が議論するという大いなる皮肉、これは幽霊話に通じるところがある。)

Web "standards" aren't.

(Web「標準」は存在しない、という怪談だ。)

W3C仕様書は何らの強制力を持たないという意味で「事実上の標準」(de facto standards)にすぎないことや、Web標準準拠とベストプラクティスの違いを議論した後、いくつかのキーワードが次のように整理されている。

  • Separation of presentation and structure: implied as ideal: a best practice.
    (構造と表現の分離: 理想を暗示したもの: ベストプラクティス)
  • Semantic markup: implied: a best practice.
    (意味的なマークアップ: 理想を暗示したもの: ベストプラクティス)
  • Content delivery via media types: explicit, a "standard."
    (適切なメディアタイプを指定した上でのコンテンツ配信: 明確に示されている「標準」)
  • Well-formed markup: explicit, a "standard."
    (整形式マークアップ: 明確に示されている「標準」)
  • Conformance: explicit, a "standard."
    (準拠性: 明確に示されている「標準」)

さらに、Web制作における「実務と科学の分離」(separation of practice and science)が検討された後、「では我々は何ができるのか?」(so what can we do?)で次のような結論が示されている。

What we can do is work together more effectively to hone in on what should explicitly fit into a standard, and what is a best practice, and come up with some useful terms that we as professionals understand. These terms should also be more friendly to marketing departments, non-technical support people, and the lay public, and they should adequately describe the marriage of science and practice within our industry.

(我々ができることは、何が標準で何がベストプラクティスかをはっきりさせ、専門家としての理解をもとに新たな有用な用語を提案するために、より効率的に共同作業することである[つまり、用語法の混乱が不要な議論を助長しているということ─引用者注]。また、Webに関する用語は、マーケティング部門や非技術的サポート部門、その他一般の人にとってもわかりやすくなければならず、我々の業界における科学と実務の融合を適切に言い表したものでなければならない。)

さて、少しばかり読後感を。

他の業界でもしばしば見受けるありきたりな結論に落ち着いてしまったのが惜しい。Web標準が「事実上の標準」である以上、「標準」と「ベストプラクティス」の間にグレーゾーンが生まれてしまうのは致し方ない。もちろんグレーゾーンを少しでも明らかにしようと試みたチャレンジングなエントリーであるし、それは決して無駄ではない。

たとえば米国リハビリテーション法508条(Section 508)や日本のWebコンテンツJISのように、一定の強制力・拘束力をもったガイドラインを読み解く上で、ひとつひとつの条項がW3C仕様書に照らして「標準」なのか「ベストプラクティス」なのか(各種ガイドラインの判断のほうが妥当な場合もあるだろう)を検討するための発想として利用できるだろう。

2005-01-18T13:47+09:00 | Web標準 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

遅筆な時期

時期によって雑誌や本の原稿がかなり遅筆になる。筆が(実際はキーボードで入力しているのでキーが)重く感じ、文章がスラスラと書けなくなる。これは、知識のアウトプットとインプットのどちらに適している時期なのかという「頭のバイオリズム」が原因と考えている。

私の場合、大きな周期が3ヵ月ごとにやってくる。季節変動とでも言おうか、春と秋はおおむね速筆であるが、夏と冬は遅筆になる。また、小さな周期が2週間ごとにやってくる。月のなかで1~5日あたりがピーク、15~20日あたりがバレーとなる。

このような周期を意識して、アウトプットに適している時期に書き仕事を集中させようとするのだが、なかなかどうして上手くいかない。

* * *

京王百貨店 新宿店で1月25日(火)まで第40回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会が開催中。

ここのところ歯科医通いで週2回は新宿に行くので、期間中は必ず立ち寄ることになりそうだ。ひゃー、どれを買おうか迷ってしまう。まずはカニ系の駅弁から...。

追記 (2005-01-18)

エビchanの!!今日はどこ行こうかな?で、第40回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会がレポートされていた。興味のある方は参考に(私も参考にさせてもらいました)。

2005-01-17T23:11+09:00 | 書き仕事 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

香川県も脱テーブルに

香川県庁のサイト昨日から今日にかけて友人Rocky氏(自称クォーター)の家に遊びに行き、昨年末のM-1グランプリ 2004のビデオを見せてもらった(私の自宅のテレビが長らく壊れているため)。

「アンタッチャブルが圧勝」という話は小耳に挟んでいたが、決勝を1位で通過し、最終決戦でも審査員7人中6人の支持を得るという、まさにその言葉にふさわしい勝ちっぷりだった。

今回は南海キャンディーズの健闘が目立ったが、私にはちょっと合わない笑いだなという感じ。背が高く体格のよい女性がドタバタとスラップスティック的に動くのは迫力があるが、「背が高い」ことは舞台(生)では伝わっても、悲しいかなテレビでは伝わらない。

ツッコミの男性の背が普通に高く小太りなのも残念。背が低いか極端に細身であれば、女性の背の高さや体格のよさが映えるのだが(ただ、それだと安田大サーカスと本質的に変わらなくなってしまうけど)。ネタのスピード感もアンタッチャブルの比ではないし、そもそもインパクト芸は長続きしないという意味で先々が案じられてしまう。

ネタのスピード感と言えば、本命と目されていた笑い飯が、去年と比べて格段に遅くなっていたのが気になった(結果は9組中5位)。前々回も前回も意外性が買われただけに、今回もそれを求めてしまうのはやや酷(こく)なのだが、今回は斬新さ云々よりもスピード感の欠如が大きな敗因だと思う。

その後、新春ドラマスペシャル ナニワ金融道6を見せてもらったのだが、だいぶお酒が進んでいたため、途中からグースカ寝てしまった。

飲みすぎるとオートマティックに「睡眠による肝機能回復に努めるモード」(そう、カニの季節です参照)になるとは言え、最近は「四葉雷蔵」(四葉雷蔵参照)に変身する間もないぐらいすぐに寝てしまう。

そう言えば先日、担当編集者I氏宅でお酒を飲んだときも、勝手にグーピー寝てしまい、起きたら布団の上にいた。朝(と言うよりはお昼前)、コーヒーをご馳走になって帰ってきた。

* * *

今日の夕方はRocky氏と錦糸町駅近くのシマムラ楽器へ。「Bossのエフェクターを試用させてもらえますか」という名目で、一緒にギターとベースを1時間ぐらい弾きまくっていたら、店員さんから「もういいですか」と中断命令が下される。MTVを1時間ぐらい見た後に行ったので、コトのほか演奏に熱が入ってしまった。

帰路。早稲田駅に着き、近くのKFCに寄ってチキンフィレサンドを食べて帰ろうと思ったら、お店自体がなくなっていた。オー、カーネル! 私がKFCフリークのチキン野郎と知っての仕業かい? これでまたひとつ、思い出のなかでしか行けないお店が増えてしまった。

* * *

閑話休題(「本題に戻す」という意味。英語では「Let's get back to the subject」)。

ZSBさんのエントリーで知ったのだが、香川県庁のサイトが脱テーブルし、ピュアCSSアプローチになっているのに驚いた。自治体サイトもここまで来たか。

特に好感をもったのは、各ページともロゴをh1要素でマークアップせず、ページのタイトル(大見出し)と目されるテキストをh1要素でマークアップしている点。

Movable Typeなどではロゴをh1要素で定義する設定になっているが、h1要素は本来そのページ固有のタイトルに使用すべきであって、ロゴに使用するのは厳密には正しくないからだ(ただし、トップページについてだけは、ロゴをh1要素で定義するのも許されるだろう)。

このブログもMovable Typeを利用しているが、上記の点はまだ修正していないので、近々修正したいと思っている。さて、トップページでは果たして何をh1要素で定義すべきか...(おそらく適当なテキストを追加することになるだろう)。

追記 (2005-01-17

またまたZSBさんのエントリーで知ったのだが、Panasonic Global Siteが脱テーブルに。もうこれだけで、「Go! Go! Panasonic!」とエールを送りたくなる。

XHTML 1.1でプレゼンテーションモジュールに分類されているhr要素すら使っていないという徹底ぶり(ただし、hr要素は構造的な意味合いも含んでいるので、プレゼンテーションモジュールに分類されていることに異論がないわけではない。それだけに、XHTML 2.0[現在、草案]ではseparator要素が導入予定なのだが、ブラウザがhr要素と等価として扱うかどうかは今後の展開を待たざるを得ない。hr要素とseparator要素の関係については、今度出す本で議論する予定である)。

2005-01-16T22:40+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

野菜ジュースの活用法

[写真: 伊藤園「コップ1杯で1日分の野菜350g分」]カゴメや伊藤園から感謝状を送られてもよいぐらい、今まで野菜ジュースをたくさん飲んできた。冷蔵庫には野菜ジュースが常備されていて、毎日コップ1杯は飲む(ようにしている)。

野菜ジュースと言えば、昔はカゴメの「トマトジュース」か「野菜ジュース」と相場は決まっていたが、その後ニンジンベースの伊藤園「充実野菜」が呼び水となり、さまざまなタイプの野菜ジュースが生まれた。ケールなどの葉野菜ベースの青汁や粉末タイプもある。

野菜ジュースの栄枯盛衰を温かく見守ってきた人間のひとりとして、盛者必衰の理(ことわり)を見出そうとするも、上位層は常に盛者であり、中以下で足の引っ張り合いをしている状況について、「そんな製品もあったっけ?」と消え行く製品を忘却の彼方に葬りつつ、特に何の感慨も抱くわけでもなく今日まで至っている。

ところで、そんな野菜ジュースフリークの私でも、

◎体調によって種類を飲み分けると効果的。

◎上手な食べ合わせで、栄養摂取の相乗効果がのぞめる。

◎料理に活用すると、美味しく栄養たっぷりに。

は、ついぞ実践したことがない。

詳しくは、OCNスペシャル「現代人の強い味方!野菜ジュースマニュアル・完全版」を参照。

2005-01-15T13:32+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

テーブルの怪奇現象

Eric Meyer氏のブログのエントリー Table Weirdness(テーブルの怪奇現象)で、キャプション(caption要素)が生成するボックスとテーブル本体のおかしなレンダリングが解説されている。

以下、はじめの2パラグラフを引用するので、興味のある人は原文で続きを読んでみてほしい。

Recently I was doing some table styling for a client and ran into what I can only call tabular weirdness. There were two different things that I stumbled across, and interestingly, they were the kinds of problems you wouldn’t be likely to encounter in layout tables. These would come up much more often in data tables.

(私は最近、顧客の依頼でいくつかのテーブルを作成したが、テーブルの怪奇現象としか言いようがない事態に遭遇した。私が直面したのは2つの異なる状況であり、面白いことにそれらはレイアウトテーブルで出くわす種類の問題ではないことだった。つまり、データテーブルの場合によく出くわす問題と言えるだろう。)

In the first case, the general idea was to put some space between the tables and the surrounding material, but as these were data tables, they came with captions. So I of course put the caption text in caption elements. That’s when things started to get inconsistent.

(まず、テーブルとその周りの要素との間隔[マージン]を指定した場合、データテーブルと一緒にキャプションの位置がズレるのが通常の認識である。私ももちろんcaption要素でキャプションを指定した。そのとき、通常の認識とは異なる事態が発生した。)

2005-01-12T22:26+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

よい文章・悪い文章

たまに「よい文章と悪い文章の違いは何ですか?」という質問を受ける。私の回答は「機能文か観賞文かで異なりますが...」という前置きからはじまる。機能文は論文やレポートなど読み手を説得するための文章、観賞文は小説やエッセイ(随筆)など主に娯楽に供される文章だ。

どちらの文章にも「冗長」「曖昧」などよく知られた禁忌(きんき)が当てはまるが、たとえば機能文で重視される「結論は最初に」というルールは観賞文ではそれほど重要ではないため、両者を一様に扱うのは難しい。

ところで、私は文芸評論家でもなければ、文章指導の仕事をしているわけでもない。プロ向けの文章教育を受けたこともなければ、教えを説いたこともない(プロの観賞文は「常識という棒にヒモを括りつけて、自分をどれだけ遠くに飛ばせるかが問われる」と考えているが、それすら漠然とした感覚的な理解でしかない)。あくまで「普通の人がWeb上で魅力的な文章を書くにはどうしたらよいか」に興味がある。

Web上での機能文の書き方については拙著『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』を参考にしていただくとして、以下、観賞文を前提に、私が重要だと思う5つのポイントを説明したい。

1. タイトルが具体的である

「楽しかったー」「えっ?」「ふぃー」など、具体性のないタイトル(例:ブログのエントリー名)が大嫌いである。タイトルというのは看板であって、読み手の取捨選択の大きな基準となるものだ。具体性のないタイトルで読み手の取捨選択の機会を奪うのは、私には横暴としか思えない。そのようなつもりはなく、単にタイトルを考えるのが面倒くさいというならば、それは知的怠惰でしかない。

余談だが、書くに窮してか「疲れた」「眠い」といったブログのエントリー名をよく見掛ける。それを見た読み手は10倍疲れて眠くなるし、「だったら書くな」というツッコミ以外のしようがない。疲れたこと、眠いことを文章で率直に表現するのは構わないとしても、何の工夫もなくそのままタイトルにするのはよくない。

2. 情景が目に浮かぶ

その文章で書かれている状況が、読み手にありありと伝わるかどうかということ。具体的には、その情景が読み手の目に浮かぶかどうか。読み手のイメージを喚起するかどうかは、文章の魅力の高低を計るのに極めて重要である。

たとえば「明治神宮に初詣に行ったら混んでいた」とだけ書いたのでは、読み手は情景が上手くイメージできない。「砂ぼこりで前が見えないぐらいだった」「押し合いへし合いしてやっとの思いで鳥居をくぐった」と書けば、読み手は混雑具合が具体的にイメージできる。「混んでいた」という事実だけでなく、そのときに見えたモノや感じたコトを文章に織り込むとよい。

3. 抑制的である

淡々としてクールな文章であるということ。次の文章は、ある女性タレントのブログからの引用。

☆A HAPPY NEW YEAR☆
新年 あけましておめでとうございますっ☆♪
2005年だ、いえ~い(Λ。Λ)v
おせちだ、わーい(^▽^)
お年玉は、な~い(>_<;)・・・・・もう、もらえる歳じゃないよね(^^;)
年賀状、何枚くるかな?ウキウキ♪

私はこのような文章を目にすると、脱力して10分ぐらい呆(ほう)けてしまう。「いえ~い」も「わーい」も「ウキウキ」も、それを直接言葉にした時点で陳腐になってしまう。

喜怒哀楽も情緒も孤独もナンセンスも、ただ淡々と書くべきだと思う。観賞文では感情を率直に出したほうがよいが、これは擬態語や擬声語に頼ることとイコールではない。照れず気取らず卑屈にならず、自分を第三者的な立場から見つめて突き放して書くことが、文章の品格を保つのに重要である。

文章は他人が目にした時点で自分の手を離れて他人のものとなる。自分の感情を率直に表現しながらも、抑制的に(感覚的には「さっぱりした」「冷めた」感じで)書くことで、自分の文章を他人のなかにスムーズに取り込んでもらえる。特に Web というメディアでは、顔文字や(笑)などが多用される傾向があるが、頻繁に使うと独りよがりで軽佻浮薄な印象を読み手に与えてしまうので注意したい。

4. ユーモアがある

文章にユーモアを折り込んで、読み手に笑みを与えるということ。微笑でも鼻笑でも苦笑でもよい。アインシュタインの言葉に唯一の救いは、ユーモアのセンスだけだ(ジョリーメイヤー・ジョン P. ホームズ 編、ディスカヴァー21編集部 訳『アインシュタイン150の言葉』ディスカヴァー・トゥエンティワン、1997年、p.115)というのがある。喜劇はもちろん、悲劇にこそユーモアが求められるのだと思う。

とはいえ、ユーモアは行きすぎれば作為が目立つし、踏み込みが足りなければ理解不能になってしまうので、サジ加減が難しい。

また、読み手との信頼関係がどのぐらい構築できているかという問題もある。身近な読み手(知人・友人や共通の趣味を土台にしている人など)しか想定しないのであれば、躊躇なく思いきり針を振ることができるが、多数の読み手を想定するとなれば、ミドルレンジ(中間層)をイメージしてサジ加減する必要がある。家庭料理とレストランの料理が異なるように、特定の人の味覚に合わせるか大勢の味覚に合わせるかで「どのような味付けが許されるか」が変わってくる。

世の中のあらゆる物事がニッチ化しているので(特にWebというメディアではそう)、屈折したユーモアやコアなジョークが成立する余地は大きいが、いずれにしても読み手の知識・教養レベルなどを考慮して、上手くサジ加減をしながら文章を書く必要がある。

5. 適度に不親切である

読み手に知的満足感を与えるには、1から10まで懇切丁寧に書かず、8ぐらいで寸止めしておくのがよい。残りの2は読み手に埋めてもらうのである。特に知識・教養レベルの高い読み手はクドクドとした説明を嫌う傾向があり(自分のレベルが低く見積もられたように感じるため)、読み手が想像によって埋める余地を与える文章がよい。

私はこのことを考えるとき、いつもオセロを思い出す。あるいは将棋など他のボードゲームでもよい。一方が圧倒的な優勢というワンサイドゲームは退屈である。どちらが勝つか負けるかわかならい、せめぎ合いの局面にこそ面白味がある。文章も書き手と読み手のせめぎ合いであり、適度に不親切に書くことで、拮抗した局面を作り出すことができる。

原則として書き手はその内容を自由に規定できるという点で有利であり、読み手は書かれた内容しか読めないという点で不利である。Webというメディアによって、読み手にも大きな権限が与えられるようになったが(例:ブログのコメントやトラックバック)、読んだ内容を改変することはできない。さまざまな場面で、ひとりの人間が情報の受発信者を兼ねる機会はあっても、個々の文章は書き手が発信者、読み手は受信者という構図に変わりはない。

4. で書いた「ミドルレンジ」をどうイメージするかで、8でいいのか、それとも7にするか9にするかは異なるが、自分でやや不親切と思うぐらいが、おそらくは一定レベル以上の読み手を満足させることができるだろう。

* * *

なお、本多勝一氏の不朽の名作『日本語の作文技術』(朝日文庫、1982年)の「第8章 無神経な文章」にも、よい文章・悪い文章を見分けるヒントが書かれているので、興味のある人は参考にしてほしい。

2005-01-08T15:30+09:00 | Webライティング | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

書評『入門RSS』

[表紙: 入門RSS ― Webにおける効率のよい情報収集/発信]『入門RSS ― Webにおける効率のよい情報収集/発信』
新納 浩幸 著(毎日コミュニケーションズ、2004年11月、2,100円)

RSSテクノロジーを俯瞰(ふかん)するのに最適な本。基礎言語であるXMLRDFに関する説明は極力避け、RSSただ一点に絞っている点で成功している。

前半ではRSSの配信方法、RSSリーダーの利用法などを、後半ではRSS生成プログラム(Perl)やツール(Google Web APIやAmazon API)、RSSとAtomの関係やFOAFなどを中心に説明している。

全体を通して、ブログ(特にMovable Type)での利用を前提に説明されているのは、今日のトレンドゆえのことであり、切り口として真っ当である。

章立ては次のとおり。

1章 RSSとは何か
2章 RSSフィードの配信
3章 RSSフィードの受信
4章 RSSフィードのブラウザでの表示
5章 RSSに関連するプログラム
6章 RSS周辺の話題

2005年は「RSS元年」と言われる。振り返れば、2004年は「ブログでのRSS配信」と「RSSリーダーでの情報収集」というスタイルがわれわれ一般ユーザーにもかなりの程度普及したし、RSS専門の検索ポータルやディレクトリも現われた。

通常のWebサイト(特にニュースサイト)がRSSを配信するケースも増えてきている(特にgoo。gooが検索ポータルとして一定の地位を誇っているのは、画像検索といい、RSS配信といい、進取の精神をもちつづけているからだと思う)。

RSSの普及は取りも直さずセマンティックWebの浸透と捉えがちだが、実はRSSには次の2派がある点に注意したい。

 [RDF尊重派] RSS 0.9 → RSS 1.0
 [RDF排除派] RSS 0.91 → RSS 0.92 → RSS 2.0

RDF尊重派]はセマンティックWeb の中核的技術であるRDFに基づいてRSSを発展させようというグループである。一方、[RDF排除派」はRDFの複雑さを嫌って、簡便さ・機能性を重視しようというグループである。

RDF排除派]の旗手は元UserLand Software社CEOのDave Winer 氏(RSS 0.91/0.92仕様の執筆者)であるため、この派を「Winer派」、対する[RDF尊重派]を「Anti-Winer派」と呼ぶことがある(なお、RSSの後継として期待される AtomはRDFに基づいておらず、したがって[RDF排除派]に近い)。

実際に、[RDF尊重派]はRSSを本来の「RDF Site Summary」としているのに対し、[RDF排除派]はRSS 0.91/0.92で「Rich Site Summary」、RSS 2.0で「Really Simple Syndication」というスペリングを充てている。どちらもXMLをベースにしているが、RDFへの距離の置き方は大きく異なる。

本書ではこのような歴史的展開も書かれているので、読み物としても楽しめるだろう。あとは実際に本書を片手にRSSを書いてみること((X)HTMLの知識があれば難しくはない)をお勧めしたい。

2005-01-07T01:41+09:00 | 書評 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

お正月の過ごし方

お年賀紅白歌合戦で聴いた「マツケンサンバII」が耳から離れない、そんな新年5日目の益子です。今年も本ブログとよろしくお付き合いください。

* * *

お正月の過ごし方ほど家庭によって異なるものはないだろう。結婚という一大イベントをへる以外は他所(よそ)の事情を深く知ることはまずない。

私の実家(宇都宮)の年末年始の過ごし方は、おおよそ次のとおり。

改めて書いてみるとあまり際立った特徴はないように感じる。「年末に必ず餅をつく」「毎日タラバガニを食べる」あたりはまあまあか。

* * *

帰省・帰京の際、寒風に身を晒(さら)したせいか、少し風邪を引いてしまった。その昔、私が友人に授けた風邪除けのおまじないに「永六輔のモノマネをして『せき・こえ・のどに浅田飴』と3回唱える」というのがある。さっき自分で試してみたが一向に効かない。

2005-01-05T22:17+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年12月 | ブログトップ | 2005年2月 »