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2004年10月

『伝わるWeb...』の反響 3

おかげさまで、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』の重版が決定しました (ただいま重版作業中につき、入手困難となっています。お近くの書店でご予約いただくか、重版分の発売までお待ちください)。

以下、本書を取り上げていただいたブログのなかから、コメントをピックアップさせていただきます。

Endless Desire -ssaBLOG-「文章書くのは難しい」(おかだよういちさん)より。

ウェブサイトと紙媒体との違いから始まってユーザビリティやSEOなどの技術的なことを文章を書くという側面から解説してある。また、いかに読ませるかといったことを、事例を挙げて解説してありとってもわかりやすい。解っているようで実はいいかげんになっていた文章の書き方、あらためて大切だなぁと思わせてくれる一冊だ。

とめどなさそうなblog。「読書@停電中の我が家」(kumerinさん)より。

もっとも興味深かったのは「【表現編】『読ませる』Web文章テクニック」の部分。「言われてみればそうなんだけど、なかなか気づかない」という事柄を具体例を挙げて分かりやすく説明してあってよかったです。私は文章力に自信がないので参考にしようと思いました。

ネットショップ開業物語 日記帳「伝わるweb文章デザイン100の鉄則」(ねねさん)より。

簡単に実践できること、知っているようで見落としていることなど役に立つ発見がいろいろありました。
やっぱり サイトを見てもらうには 文章力が大事だと思います。
ルール違反をしていないかどうかのチェックのためにも役立ちました。

ホンマニアブックス「伝わるWeb文章デザイン100の鉄則」(ほんまさん)より。

うまく伝わっているのか、不安になることがよくある。
私は感性で生きている人なのでルールやなんかが
とても苦手ではある。それは間違いない。

でも、迷った時にはこの本にすがりつきたい。
だって、うまく言葉を伝えることはとても難しいから。

しし丸先生の教え「伝わるWeb文章デザイン100の鉄則」(シミズヨシヒロさん)より。

Blog を書く時に、文字に関して迷う事あると思う。タグの使い方から表現方法、はては放送禁止用語まで、思いつく文章の問題に関して取り合えずまとめてくれた本。ネットで文章を書く人にとっては、本当にありがたい本が発売してくれたと、読み終わった時に感じてしまった。

Candy Cafe♪ 「伝わるWeb文章デザイン100の鉄則」(candycafeさん)より。

ブログなどが普及するなか、ある程度の知識が把握できるので、ネット初心者にもおすすめだ。自己満足になりがちな個人のHPやブログ。ちょっとした工夫で、多くの人にも読んでもらえるようになるだろう。

読書録「『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』by 益子貴寛」(ぶんのすけさん)より。

常々「ここはこうやっといた方が良さそうだな」「これはやめとこう」などと、「何となく」やっていたことを明文化しています。

「暗黙知」を「形式知(というか明文化)」したわけです。大偉業だと思います。

極めて原則的なことしか書いていないのもgood。進化の早いこの業界で、内容が陳腐化するスピードを遅くする働きを持たせています。

MuraTaka weblog「Web で表現することについてちょっと気にしてみる」(MuraTakaさん)より。

至極当たり前のことを書いてあったりするのですが、一般的に文章を書く際に気にすべき点、Web に特化した部分で注意すべき点などよくまとめてくださっており、自分への反省を込めてなるほどと思わせる内容があります。

その他、ご紹介できなかったブログについては、トラックバックを送ることでご容赦いただければと思います。

2004-10-17T13:29+09:00 | 書き仕事 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (6)

Google Desktop Search

Google Desktop Search(Beta版)が公開された。英語版ではあるが、日本語環境でもほぼ問題なく利用できるようだ。

以下、Google Desktop Searchの基本的な機能について、スクリーンショットとあわせて紹介したい。

インデックス化

ローカルPC内のファイルは、アイドル状態のときにインデックス化を進める(初回のみ5~6時間程度必要。それ以後は随時インデックス化される)。

トップページにはインデックス化済みのファイル数が表示される(インデックス化が一通り終わると表示が消える)。

[スクリーンショット: Google Desktop Search: トップページ]

タスクバーに常駐

タスクバーに常駐され、右クリック(コンテクスト)メニューには「Search」「Preferences」「Status」「About」「Pause Indexing」「Exit」といった項目が表示される。

[スクリーンショット: Google Desktop Search: タスクバー常駐時のアイコン]

環境設定

PreferencesやStatusはWeb上で確認・設定する。Preferencesでは検索対象ファイルなどのカスタマイズが可能。

[スクリーンショット: Google Desktop Search: Preferencesのページ]

現時点で、検索対象ファイルとして設定可能なのは次のとおり。

検索結果

検索結果では、上部にファイルの種類ごとのヒット数が表示される。各項目では、先頭にどのアプリケーションのファイルかを示すアイコンが表示され、続いてファイルのタイトルやダイジェスト文が表示される。IEの「履歴」(history)についてはサムネイル画像が表示されることがある。

[スクリーンショット: Google Desktop Search: 検索結果]

Google との連携

Desktop Searchは、GoogleのWeb Searchとも連携している。キーワードをWeb Searchで検索すると、ページ上部でDesktop Searchでの検索結果のハイライトが表示される。

[スクリーンショット: Google Desktop Search: Googleでのハイライト表示]

さて、最後にGoogle Desktop Searchの影響について。CNET Japan「グーグル、デスクトップ検索に一番乗り--Google Desktop Searchを公開」から引用。

検索業界の専門家で「SearchEngineWatch.com」編集者のDanny Sullivanは、「Googleはライバルを出し抜いただけでなく、競争のルールも変えてしまった」と述べている。「彼らは、『我々は検索をOSの一部にしているのではない。デスクトップをGoogleの一部にしているのだ』と話している」(Sullivan)

次に、CNET Japan Blog「渡辺聡:Google Desktop Searchにコンピューティングの近未来を見る」から引用。

マイクロソフトの開発方針を見ていると、ローカルを中心にして、ウェブを取り込んでいくというアプローチが表現として近い。立場としては、「デスクトップからウェブも検索出来る」と表現出来る。

しかし、Googleはコンピューティングの中心をデスクトップから引き剥がしつつある。ウェブ上にコントロールの中心があり、外付けのドライブとして自分のローカルPCがある、手元のPCはウェブアプリへのアクセス端末であると同時に自分専用のストレージとしても機能しているという見方が成立している。

なるほど、とても明快だ。Microsoftなどが「ローカルからWebへ」というアプローチなのに対し、Googleは「Webからローカルへ」というアプローチということだろう。

2004-10-15T15:33+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

MSN Search TP 2.0

MSN SearchのTechnology Preview 2.0が近日公開されるとのこと。早い段階で公開することで、ユーザーからのフィードバックを期待してのことだ。

CNET Japan「MSNサーチが検索市場にもたらすもの」(橋本大也さん稿) によれば、新機能は次の点であるという。

  1. 日本語への対応
    Preview 1.0では含まれなかった日本語に対応した
  2. ドメインのまとめ表示機能
    同一ドメインの検索結果サイトをまとめインデント表示する
  3. キャッシュページ
    検索結果に表示されたページのキャッシュを表示する
  4. キーワード提案機能
    よくあるスペルミスや誤変換に対して代替のキーワードを提案する(英語のみ)

これらの機能はすでにGoogleもサポートしている。1. と 3. は言わずもがな、2. は「クラスタリング機能」としてよく知られているし、4. はGoogleも同じく英語のみ対応。

将来、MSN Searchが搭載予定の機能、いわゆる「デスクトップ検索」絡みについて。同じく同記事より。

次世代のMSNサーチでは、従来のWeb検索に加えて、ローカルのWord、Excel、PDFなどのオフィス文書形式、そして、Outlookのメールとスケジュールまでもが検索対象となるという。この機能は外部のWeb検索に対比して、インターナルサーチと呼ばれる。

...(中略)...

インターナルサーチは予め検索の索引を作成し、検索時は高速に結果を表示する。MSNのWeb検索と同様の”Index型”の検索である。索引の作成と更新時間を必要とするものの、Grep型とは比較にならないほど高速軽快に動作する。

この点は、OS、オフィスウェアなどで巨大なシェアをもつMicrosoftのアドバンテージが非常に大きいだろう。

また、同記事でも触れられているが、私が次世代検索技術について特に気になるのが、まず「メタ(RSS)サーチ」と「Webオントロジー」。

RSS専門検索サイトがいくつかあるが、これだけRSSがメジャーになってくると、大手検索サイトも積極的にメタやRSSを積極的にサポートするようになるのでは。その先に「Webオントロジー」に基づく検索技術が位置づけられるが、こちらは基礎言語(OWL)の標準化の遅れもあり、まだまだといった感じ。

次に「アフターサーチ」。日本ではlivedoor 未来検索が最たる例。あるキーワードに関する新たな検索結果をメールでお知らせ(アラート)してくれる。私も利用しているが非常に便利。

INTERNET Watch「マイクロソフト、新検索エンジンの試作版を...
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004...

2004-10-13T17:19+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

AlexaのTraffic Detail

AlexaのTraffic Detailでは「Page Rank」のみがグラフ表示されていたのだが、最近「Reach」と「Page Views」もグラフ表示されるようになった。

次のような感じで。

Alexa, Page Rank

Alexa, Reach

Alexa, Page Views

2004-10-09T18:31+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

仕事おさメール

来年の話をすると鬼に笑われるので、今年の年末の話を。

毎年、年末にはクリスマスカードやクリスマスメールを送る人もいるだろう。私も少数だが、だいたい毎年送っている。その習慣は続けるとして、今年からは「仕事納めメール」を送ろうと思っているのだ。「仕事納めメール」では何となくつまらないし語感がモタモタしているので、「仕事おさメール」とダジャレふうに略そう。

仕事納めの日には年末年始の予定は確定しているだろうし、「仕事おさメール」に年末年始用の電話番号やFAX番号、E-mailの利用可否や代替アドレスを書いておけば、相手にとって有用この上ない。携帯電話があるとしても、海外では基本的には使えないし、年末年始に仕事の電話をかけるのも気が引けるというもの。いったんFAXかE-mailで「連絡されたし」とワンクッションおいてから、相手の都合で電話してもらうほうが気が楽だ。

また、年明け、ただでさえメールボックスがいっぱいなのに、年賀メールを送りつけるというのも相手に悪いし、日常メールをやり取りしている人には初メールで「明けましておめでとうございます」ぐらいは書くはずだから(私は8月に祖母が亡くなって喪中なので、年賀状や年賀メールが出せないという個人的な事情もあったり)、年賀メールよりも「仕事おさメール」のほうがよいと思うのだ。

どうですか、皆さんも今年は「仕事おさメール」を送ってみませんか?

2004-10-09T17:36+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

Googleニュースの印象

[画像: Googleニュース 日本語版 Beta版]

Googleニュース 日本語版 Beta版が公表されて早1ヵ月が過ぎた。しばらく見守っていたが、感じた点を少しばかり。

幅広くメディアを掌握?

610サイトからの最新ニュースを収集・検索している点が評価できる(本家アメリカ版では4,500と謳われている)。地方紙やテレビ局、IT専門サイトなども一定程度網羅している点もよい。河北新報熊本日日新聞の優秀さはよく指摘されるところだが、そういった新聞をきちんと押さえ、しかも全国紙とほぼフラットに扱っている。Googleニュースの存在が、地方紙で働く人々のやりがいにもなるのでは。

なかには「こんなところを1サイトとしてカウントするのか?」というところもあるが、とりあえずその点は大目に見るとする。ちなみに、Ceekz Logsさんが独自調査の上でGoogleニュースの巡回先を公開しているので参考にしてほしい。

だが、朝日新聞と日経新聞ばかり?

何となく記事は朝日新聞と日経新聞ばかりという印象。バランス感覚からすれば産経や読売を入れるとよいのだが、両社ともGoogleとは何かゴタゴタしているし、そのゴタゴタも全く不当というわけでもない(後述参照)。

コンテンツの柔軟性は?

ニュースに関する自動化されたリンク集であって、コンテンツに柔軟性がない。たとえば、そのトピックスに関する用語解説ページや過去の関連記事へのリンクをつけるなど。その点、Yahoo! ニュースのほうが人を介しているだけに柔軟。ただ、「人の手を介さないことがニュートラリティ(中立性)の担保である」というならば仕方がないとも言える。

余談。Googleニュースのデザインを「整然としている」と評する人もいるが、私には雑然とした印象が強い。特にトップページはテキストで埋めつくされている感じで、かなりの威圧感を覚えてしまう。

著作権の問題は?

見出しや本文、写真の引用に関する著作権問題が提起されているが(特に本文と写真)、これは古くて新しい問題だ。ネット積極派の間では「そういった文句を言うオールドメディアが悪い」との意見が多いようだが、事はそう単純ではない。新聞で見出しをつけること、書き出しを工夫すること、オリジナルの写真を用意することの大変さ・大切さは、関係者でなくとも容易に推察できるところだ。当然、多額のコストもかかっている。

この点に関しては、地方紙などは「自社のアクセス数が増えるから、どんどん使ってください」という積極容認だろうし、全国紙のなかで協力しているところは「IT 化の流れには逆らえないし、有力ポータルのGoogleだから」という消極容認ではないだろうか。

有料ニュース収入や広告収入の兼ね合いというビジネスメソッド(ビジネスモデル)上の問題もある。Googleニュースに協力することは、記事へのフリーライディング(ただ乗り)を認めることではないか「トップページを経由しない、個別記事へのリンクなので、広告効果が格段に落ちてしまうといった点だ。

運営費やトラフィックばかり増えて収入が増えないならば、ビジネスメソッドとしては成り立たない。新聞というメディア自体のビジネスメソッドという「そもそも論」から掘り起こして議論する時期かもしれないが、この点、ネットは新聞を殺すのかBlogさんの一連の考察、特に読売新聞、足を撃つ?変動期にありがちな反応などの冷静で抑制的な意見に共感する。

なお、見出しの著作権とリンクの是非については、読売新聞東京本社(ヨミウリオンライン)がライントピックス(一行ニュースリンク配信サービス)の運営会社デジタルアライアンスを訴えた結果、今年の3月に東京地裁から違法性はないとの判決が下された(読売がその後上告)(INTENET Watch「見出しは著作物にはあたらない~東京地裁、読売新聞の訴えを棄却」参照)。

ドイツでは 2003年 7月に最高裁でニュースソースのURLを表示する行為は合法であると判決された一方で(INTERNET Watch「独最高裁『検索エンジンのニュースソース表示は合法』著作権及ばずと判示」参照)、ハンブルグ裁判所は今年、Googleニュースのドイツ版に掲載されたサムネイル写真が無断転載に当たるとし、Google社の行為は不当であるとの判決を下した(Google社がその後上告)(Wired News「『Googleニュース』、3年経ってもベータ版であり続ける理由」参照)。

Googleニュースの収益構造は?

Google社はGoogleニュースから収益を上げられていないため、本家アメリカ版のサービス開始から3年たった現在でもBeta版のままなのだ、という指摘がある。そもそも、Googleニュースが有料広告を配信すれば、新聞社などは協力を取り止めるか、一定の使用料を請求するはずである。

Googleニュースは収益構造上、単体として成立するのが非常に難しいといえるし、各国で上記のような法律問題も抱えている。Googleのリチャード・チャン(Richard Chen)氏も、Googleニュースではビジネスモデルはない。いいビジネスモデルがあれば教えてほしい@IT「Googleニュース日本語版、直リンク問題を抱えてスタート」参照)と肩透かししているが、IPOで多額の資金と引き替えに抱えた口うるさい株主たちを納得させることができるだろうか。

追記 (2004-12-14)

Googleニュースの収益モデルが確立しつつあるようだ(ITmedia「Googleの特許申請で浮かび上がる『新ビジネス』」参照)。

Googleは現在β運用中のGoogle Newsサービスを収益が上がる仕組みに変え、なおかつ出版社との関係を悪化させない方法を考えついたようだ。同社が米国特許局に提出した特許申請により、明らかになった。

2004-10-09T17:11+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

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