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検索ポータルの囲い込み戦略 2

[図版: 検索ポータル勢力図]

(以下、前回からの続き)

ところで、昔よくいわれた(そしてC@Gでもしばしばそう表現している)「ディレクトリ型」と「ロボット型」という検索ポータルの分け方は、かなり形骸化しているように感じる。

事実上、ほとんどの検索ポータルが両方の機能を備えているからだ(一方または両方が独自技術/独自コンテンツではない場合も多いが)。

むしろ、Yahoo! JAPANのような「コンテンツ集約型」と、Googleのような「検索特化型」に分けたほうが現実的には意味がある。

たとえば、先日Yahoo! JAPANが検索テクノロジーをYSTに切り替えると発表したり(Yahoo!の新技術「YST」参照)、MSNが新たな検索技術の開発に挑戦しているのも(MSNが「待った!」参照)、「検索特化型」のGoogleが予想以上に成功を収めているのを見て、そのパイを奪おうとしているからだ。

逆にGoogleが「Google News」や「Gmail」を本格化させようとしているのは、「コンテンツ集約型」のサービスのなかでも、ニュースコンテンツやWebメールはメリットが大きいと考えているからだろう。

これらのサービスはほかのサービスよりも、囲い込み戦略、より具体的にいえば「アクセスの習慣化」にダイレクトに直結する。各検索ポータルが提供しているツールバーも、結局はどのようにユーザーの習慣的なアクセスを獲得するか苦心した末、生み出されたものである。

個人的にはGoogleは「コンテンツ集約型」には近づかずに、「検索特化型」のままでいたほうが、今の優位性を維持できると思う。だが、Googleがサービスを多様化させようとしていることは、IPO(新規株式公開)(Googleの挑戦状参照)からも明らかだ。

IPOによって多額のキャッシュを手にした企業は、事業ポートフォリオをかなりの程度自由に構成できるようになる。先行き不透明な時代、ひとつのビジネスで企業の持続的な発展を担保するのは難しい。だが、新しくはじめたビジネスが「金のなる木」になるという保証もない。

(以下、次回に続く)

Posted on 2004-07-20T11:33+09:00 | Category: Webトレンド

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