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2004年5月

ブラウザシェア調査

OneStat.comが定期的に行っているブラウザシェア調査の最新結果が5月28日に公表された

過去3回の調査結果(2003年2月3日、2003年7月28日、2004年1月19日)とあわせてまとめると、次のとおり。

順位 2003-02-03 2003-07-28 2004-01-19 2004-05-28
1 IE 6.060.2% IE 6.066.3% IE 6.068.1% IE 6.069.3%
2 IE 5.516.8% IE 5.514.5% IE 5.513.8% IE 5.512.9%
3 IE 5.016.4% IE 5.012.7% IE 5.011.8% IE 5.010.8%
4 Mozilla1.2% Mozilla1.6% Mozilla1.8% Mozilla2.1%
5 NS 41.0% IE 4.00.8% Op 7.00.8% Op 7.01.02%
6 IE 4.00.9% NS 40.6% IE 4.00.7% IE 4.00.6%
7 Op 6.00.7% Op 6.00.6% Safari0.48% Safari0.71%

IEは相変わらず圧倒的なシェアを誇る。ただし、5.0や5.5といった旧バージョンから6.0への移行があまりスムーズに進んでいないようだ。

MozillaとOperaは堅調にシェアを伸ばしているが、IEの地位を脅かすほどではない。SafariはMac OS X 10.3以降に標準装備されており、今後一定のシェアを確保するようになるだろう。

* * *

先日、Apple Store, Ginzaで、少しの間だけSafariでブラウジングしてみたが、レンダリングやレスポンスの速度・安定性ともに好印象。

2004-05-30T12:30+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

使徒不明時間

[スクリーンショット: PRESIDENT Online]PRESIDENT Online「編集部員がトライ!『グズの大忙し』脱出日記」を読む。ある編集部員が一日の労働時間のうち生産的でない時間=使徒不明時間を計算したところ、2時間(20%)ほどあったとのこと。

「使徒不明時間」とは、なかなか面白いネーミングだ。私は一日のうち半分が使徒不明時間、のような気がする。

善意に解釈すれば、そこから何か新しいモノが生まれることもあるわけで、今後も自分の使徒不明時間は大目に見てあげることにしよう。

2004-05-24T23:47+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

Webで感情を出すこと

[写真: いつもの朝食メニュー「スクランブルエッグプレート」と「ベーコンとレタスのスープ」]Webで感情をあからさまに出すことに懐疑的だったが、ここのところ考えが変わりつつある。

というのも、Webというメディアのダイナミズムは、「感情論」に支えられている面が大きいからだ。掲示板しかり、ブログしかり。

頭ひとつ抜けた感情論にこそ、楽しみがあり、味わいがあり、趣(おもむき)がある。ほかとは違うテイストとフレーバーの、何とも香ばしい文章を目にすると、思わず微笑んでしまう。

2004-05-21T08:23+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

企業組合とは

最近知った言葉に「企業組合」というものがある。

企業組合は、4人以上の個人が集まって作る有限責任組織で、資本金の最低限度額がない、認可法人(都道府県知事が認可)なので個人(事業者)よりも信用が高い、株式会社のような物的組織ではなく、協同組合のような人的組織といった特徴がある。

たとえば、SOHOワーカーや脱サラして個人で仕事をしている人、主婦や学生でビジネスをはじめたい人が、働く場を創造するために設立するケースが増えているようだ。

長野県中小企業団体中央会「創業のための組合制度」
http://www.alps.or.jp/chuokai/sogyo/
新潟県中小企業団体中央会「組合の設立相談」
http://www.chuokai-niigata.or.jp/seturitu4-1.htm

2004-05-20T10:22+09:00 | ITトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

使いやすくなったWeb

[スクリーンショット: Nielsen Norman Group のユーザビリティ調査ITmedia「使いやすくなったWeb──7年前と何が変わったか」を読む。Web Usability 2004: Usability Week 2004 tutorials(Usability Week 2004カンファレンスで発表されたNielsen Norman Groupが2003年後半に実施したユーザビリティ調査)をまとめた記事だ。

結論だけをいえば「使いやすくなった」そうだ。私も実感として、7年前よりも格段に使いやすくなったと思う。技術進歩・技術革新(evolution/revolution)による部分もあれば、個人的に知識やスキルが蓄積されたこともある。

(X)HTML/CSSなどのWeb標準(Web Standards)については時代の流れが比較的把握しやすいが、ほかにもあずかり知らないところで、いろいろな技術がWebの進化と深化を押し進めている。

私はWebが使いやすくなったのは、検索エンジン、 特にGoogleによるところが極めて大きいと考えるし、大多数の人がそう思うのでは。「わからないことがあれば、まずGoogleで」というスタイルがかなり広範に浸透しており、Googleもユーザーのサーチャビリティ(searchability)の要請によく応えてきたからだ。

* * *

上掲Web Usability 2004: Usability Week 2004 tutorialsの「Course Outline」に、「重要なユーザビリティガイドライン」(Key Usability Guidelines)という内容が書かれていた。本質的なポイントがうまくまとまっていると思うので、以下、意訳してみる。

  • 情報アーキテクチャを明確に(Information architecture)
  • ワークフローを明確に(Workflow)
  • カテゴリー名とリンク名を適切に(Category and link names)
  • 統一的なナビゲーションを用意しよう(Persistent navigation)
  • マルチレベルのメニューを用意しよう(Multilevel menus)
  • クリックできる部分かどうかわかりやすく(Indicating what's clickable)
  • 可読性はどうか(Readability)
  • フォントサイズ設定を適切に(Font size)
  • 検索機能は使いやすく(Search)
    • 検索機能は見やすく(Search visibility)
    • 検索機能はシンプルに(Search simplicity)
    • 検索ボックスが小さすぎないか(Width of search boxes to accommodate various percentiles of user queries)
    • 検索オプションは使いやすいか(Advanced search)
  • 1ページの長さを適切に(Page length)
  • 軽くてきちんと表示されるグラフィックスを(Communicative graphics)
  • コンテンツはどうか(Content)
  • 文章はわかりやすく(Writing style)
  • 製品情報は過不足なく(Product information)
  • 製品やサービスの比較情報を掲載しているか(Comparing products and services)
  • フォームを使いやすく(Forms)
  • エラーメッセージは丁寧に(Error messages)
  • 登録のしやすさはどうか(Registration)
  • マルチメディアの使い方はどうか(Multimedia)
  • プラグイン名とプラグインアイコンを明示しよう(Plug-ins and plug-in icons)
  • 音声の使い方はどうか(Sound)

2004-05-18T10:25+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

忘れていたブログの本質

ブログが流行している理由ブログの行方でブログ(Webログ)に批判的な意見を書いたが、大切なことを見落としているのに気がついた。形式面にとらわれて、実質的で本質的なポイントをおざなりにしていたということだ。

「役立つまたは面白いブログが結果的に価値があるのであって、機能的にどうこう、公開している人のスタンスどうこうの問題ではない」ということである。

こう思うに至ったのも、ブログコミュニティ、また個々のブログ同士にも競争原理が働き、一定の淘汰が進んでいるようで、質の高いブログをいくつか目にしたからだ。

著名人がブログを連載するケースも増えている[1] [2]。それらはひとつのビジネス(のための種まき)といえるから、一定の質がキープされているのは当然で一般的なブログとは少し性質が異なるが、トレンドとしては無視できない。

また、高野悦子著 『二十歳の原点』(新潮社、1971年)という本を思い出したこともある[3]。立命館大学に在学中、鉄道自殺を遂げた女学生の日記をまとめた本だ。若い心の振幅と苦悩の様が共感を呼んだのだろう、当時かなり話題になった。といっても、私がこの本の存在を知り、実際に手にしたのは学生時分の1996年、ちょうど今ごろの季節だった。

もし高野悦子が生きた時代にWebというメディアがあり、ブログというトレンドがあったならば、『二十歳の原点』に収録されている個々の日記は、まずブログで公開された可能性がある。それで結果的に「本」という媒体にはならず、あるいは、自殺という悲しい結果には幸運にして至らず、広く一般に知られずに終わったとしても、その萌芽がブログに芽生えていた可能性がある。

とすれば、ブログを軽んじるのは、『二十歳の原点』を感動しつつ読んだ当時の自分を否定することになる。いや、過去の自分を否定するのは別に恐くとも何ともないが、当時その本を読んだときの感情と、今現在読んで抱く感情にどのぐらいの差異があるのか。

割引現在価値(Discounted Present Value)が将来価値を現在価値に換算するのに対し、過去価値を現在価値に置き換えるいうことになろうか。GDPや消費者物価指数の代わりに、感情ベースのデフレーターを変数にして。

その確認のためにもう一度読んでみたが、やはり感動した自分がそこにいた。それを尺度にブログの存在意義を疑問視した理由を自分自身に問うたら、大切なことに気がついたという次第だ。

[1] ココログ「週刊!木村剛」
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/
[2] excite ism ブログ「野田社長の巨乳ビジネス概論」
http://blog.excite.co.jp/yellowcab/
[3] 高野 悦子 著『二十歳の原点』新潮社、1971年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101183015/

なお、続刊でそれ以前の日記を収めた『二十歳の原点 ノート』(同社、1974年)と『二十歳の原点 序説』(同社、1976年)も出版されたが、自殺直前までの日記は『二十歳の原点』に収録されている。感情的にいえば孤独感・寂寥感・悲愴感、商業的にいえばエンターテインメント性は『二十歳の原点』が最も高い。

* * *

余談という名の限りなくExcuseに近いK氏への私信。

私事で恐縮だが、慕っているK氏から「コラムの更新が遅い。もっと頻繁に書け」とたびたびいわれる。

そこで、これまで58回分(2003年6月5日~2004年5月15日。今回を含む)の週当たり更新回数と、何曜日に更新する可能性が高いかを計算してみた。

週当たり更新回数
1.17回
何曜日に更新する可能性が高いか
  • 月曜日(Mon.) …… 17.24%(10回)
  • 火曜日(Tue.) …… 17.24%(10回)
  • 水曜日(Wed.) …… 15.52%(9回)
  • 木曜日(Thu.) …… 17.24%(10回)
  • 金曜日(Fri.) …… 8.62%(5回)
  • 土曜日(Sat.) …… 20.69%(12回)
  • 日曜日(Sun.) …… 3.45%(2回)

おおよそ週1回の更新はよいとして、更新する可能性が低いのは金曜日と日曜日ということを、自分で書いているのにはじめて知った。感覚的には「月曜日と日曜日かな」と思っていたので、1つアタリ、1つハズレ。

K氏のほかにも、本欄を一定の興味をもって継続的または断続的に読んでいる方がいるとすれば、「金曜日と日曜日は更新されている可能性が低いですよ」と、お酒でいうところの「週2回は休肝日にしましょう」とニアリーイコールの思いを込めて伝えたい。

あわせて、「それほど起伏の激しい生活を送っているわけではない。わりと淡白な性格も災いしている」ということをご理解いただければ幸い。

2004-05-15T10:29+09:00 | ブログトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

Googleの挑戦状

[スクリーンショット: SEC, Form S-1 Google Inc.]GoogleのIPO(新規株式公開)が方々で話題になっている。

Web記事を見ていると、IPOでマーケットからどのぐらい資金調達できるか[1]、これまでのGoogleの企業理念・企業文化が崩壊してしまうのではないか[2]の2点に集約されるようだ。

後者について特に注目を集めているのが、GoogleがIPOのために4月29日にSEC(米国証券取引委員会)に提出した書類(Form S-1)の中の「"An Owner's Manual" for Google's Shareholders」(Googleの株主のためのオーナーズマニュアル)という書簡だ。

この書簡はGoogleの創業者Larry PageとSergey Brinが株式公開後もいかにGoogleのポリシーを堅持するかを書いた「宣誓文」だ(執筆はPageが担当)。

「短期利益偏重」「過剰な株主重視」という、ある意味で当然とされてきた経営スタイルを全否定しているのが面白い。単に宣誓文というだけでなく、Googleがビジネス界に叩きつけた「挑戦状」ともいえる。

「オーナーズマニュアル」うちいくつかの宣言が他所で抜粋的に紹介されているが[3]、以下、実際にForm S-1[4]で示されている10の宣言すべてを要約・翻訳しよう。

1. エンドユーザーの確保(Saving End Users)

われわれはあらゆる話題(topics)について目的に合致した情報を即座に表示するという、非常に重要なサービスを提供してきた。

エンドユーザーの確保は、No.1としての優位性(number one priority)を獲得し、維持するための最重要事項(heart)である。われわれの目標は、できるだけ多くの人の生活を向上させるサービスを開発することだ。

われわれは97以上の言語をサポートし、ほとんどのサービスを無料で提供してきた。主な収入源は広告だが、押しつけがましい迷惑な広告でなく、目的に合致した有用な広告を提供している。

2. 長期的経営への集中(Long Term Focus)

われわれはこれまで非公開会社(private company)として長期的経営に集中してきたし、それこそがGoogleが今の地位にある理由だ。公開会社(public company)になってもそれは同じである。

短期業績を犠牲にしても長期的に株主の利益になれば、そのような機会を実行に移す。われわれは不屈の精神でそれを貫くので、株主にも長期的視点に立ってもらいたい。

われわれは常に会社と株主の長期的な繁栄を考えて、経営上の基本原則(business fundamentals)に沿って意思決定する。四半期ごとの短期間で事業の行く末を予測することはできないし、人為的に仕立てた短期目標数値が株主のためになるとは思わない。

3. 長期的なリスクとリターン(Risk vs Reward in the Long Run)

われわれは短期利益のためにハイリスク・ハイリターンなプロジェクトに尻込みしたことはない。プロジェクトのいくつかは大きな利益を生み出し、ほかは失敗に終わったが、長期的な成功にとって重要なのは常にそのようなプロジェクトに取り組みつづけることだと考えている。

たとえば成功率は10%だが、長期的には10億ドルの利益を生み出すと予想されるプロジェクトなどだ。特に初期投資が少額ならば、積極的に他分野のプロジェクトにも取り組む。

われわれは従業員に、日常業務だけでなくGoogleの利益を最大化するプロジェクトを考えるのに、労働時間のうち20%を割くよう働きかけている。

これこそが創造性や革新性の原動力であり、「アドセンス」(AdSense)や「Google ニュース」(Google News)はこの「20%の時間」で生まれた代表例だ。

4. 経営陣の役割(Executive Roles)

われわれは今後も 3人体制(triumvirate)でGoogleを経営していく。私(Page、以下同じ─引用者注)とSergeyは過去8年間、Googleでは5 年間、一緒に働いてきたし、CEOのEricは3年前にGoogleの経営に参加した。3人体制は他にあまり例がないが、われわれはこの方法でうまく経営してきた。

われわれ3人はタイムリーな意思決定(timely decisions)のために毎日顔を合わせ、経営について最新情報を交換し、最も重要かつ緊急な問題について考えを共有してきた。

われわれのうちひとりが決定し、2人に要点だけを伝えることもあるが、これは互いに多大な信頼と尊敬の念を抱いており、おおよそ考えが似通っているからである。

EricはCEOとして法的責任を負うとともに、副社長(vice presidents)と販売組織の管理を担当している。Sergeyはエンジニアリングと事業協定を、私はエンジニアリングと製品管理を担当している。

5. 企業構造(Corporate Structure)

われわれは長期的な安定性(stability)が実現できるような企業構造になるよう日々努力しており、Googleが重要かつ意義のある企業になることを望んでいる。そのことで企業に時間、安定性、独立性がもたらされるからだ。

公開会社への移行にともない、買収や外部からの影響に耐え、われわれ経営陣が長期的で革新的なアプローチにもとづいて意思決定しやすい企業構造にしている。「2種類の株式による所有構造」(dual class voting structure)と呼ばれるものである。

新たな投資家はGoogleの長期的な成長により十分な成果を得ると思うが、他の多くの公開会社とは異なり、企業の戦略的意思決定に対して大きな影響力は行使できないと考えてもらいたい。

これはIT企業としては異例であるが、メディア企業では一般的であり、非常に重要である。New York Times、Washington Post、「The Wall Street Journal」の発行元であるダウジョーンズ(Dow Jones)などは、2種類の株式による所有構造を採用している。

これらのメディア企業はこの構造のおかげで、四半期の業績に変動があっても中核的で長期的な業務である真摯なニュース報道(serious news coverage)に集中できていることは、メディア評論家がよく指摘するところだ。

われわれは最近、取締役会(board of directors)に3人のメンバーを加えた。スタンフォード大学学長のJohn Hennessy、Genentech社CEOのArt Levinson、Intel社社長兼COOのPaul Otelliniだ。彼ら以上の力量と経験を備え、われわれを奮起させてくれる人間はいない。

私とSergeyがGoogleを設立したとき、現在のような規模と影響力を得ることを願ったが、予期できたわけではなかった。われわれの熱烈かつ不朽の興味は、人々が情報を効率的に収集するのに役立つことである。

活発な社会というものは、質の高い情報に対して十分かつ無料で偏向のないアクセス(abundant, free and unbiased access)を備えていなければならない。2種類の株式による所有構造はこのようなGoogleの社会的責務に合致している。ひいてはこれが、株主価値を増大すると確信している。

6. 公開会社になること(Becoming a Public Company)

われわれは成長しすぎたことで、非公開会社としての優位性の一部が損なわれてしまった。法律で一定規模以上の非公開企業には公開会社と同等の報告書の提出が義務づけられているが、われわれは提出期限に間に合わせるために、意思決定を急がなければならないことがあった。

Googleが他の非公開会社と同じように企業情報を公開しないですむならば、そのほうが競合他社(competitors)に対抗するのに役立つはずである。だが、われわれは大きくなりすぎてしまったので、企業情報は広く知られることとなってしまった。

もちろん、われわれは今後公開会社として、法律で定められた情報をすべて公開し、経営行動についても十分説明していくつもりだが、競争力や戦略、将来的な方向性について、法律で求められていない情報まで積極的に公開するつもりはない。

7. IPO価格と配分(IPO Pricing and Allocation)

われわれはオークション式IPO(auction-based IPO)で株式を公開する。多くの企業が不当な投機などで痛手を負っているが、オークション式IPOがこのような問題を最小限に食い止めることができると考えるからだ。

われわれの目標はIPO時もそれ以後も効率的な市場価格を取りつけることであり、またIPOから数日間も安定的な価格で推移し、IPO時の公正価格で売買してもらうことである。

われわれは投資家に長期的な視点で出資してもらいたいと思う。長期にわたって株価は安定しないと考える投機的な投資家には株式を購入して欲しくない。

8. グーグラー(Googlers)

われわれの従業員は自分たちのことを「グーグラー」(googlers)と呼ぶが、彼らこそがすべてだ。われわれは創造的で道徳的でよく働く従業員をもって幸せである。今後もそのような従業員を増やしていきたいと思っているし、十分な報酬と待遇を与えるつもりだ。

われわれは従業員に無料の食事、医師の利用、洗濯機など異例の手当を与えている。われわれはこのような手当が企業の長期的な優位性を維持するのに重要だと考えており、今後手当を増やすことも考えている。

十分な手当によって従業員の大切な時間を保護し、彼らの健康と生産性を向上させられることを考えれば、安物買いの銭失い(penny wise and pound foolish)は愚かである。

9. 悪魔に身を落とすな(Don't Be Evil)

われわれは長期的に見れば、企業は短期的な利益を無視してさえも、世界に役立つことを実行すべきだと考える。これはわれわれの企業文化の重要な点であり、社内で広く共有されている考え方である。

Googleの利用者は医療や財務など重要な意思決定のために、われわれのシステムを信頼して利用している。Googleの検索結果は偏向がなく客観的であり、検索結果の保証、インデックスへの追加や更新のために金銭を受け取るようなことはしない。

新聞と同じように記事と広告は明確に区別されており、広告主が記事に対して影響力を行使する余地はないのである。

10. 世界をよりよくする(Making the World a Better Place)

われわれはGoogleが世界をよりよくするための組織にしたいと切望している。Googleは世界中の人々と情報を無料でつないでおり、Gmailなどの無料サービスも投入していく。

われわれはGoogle基金(Google Foundation)を設立し、従業員の時間や Googleの純資産と利益の約1%など多くの資源を基金に寄付したいと考えている。

われわれはGoogle基金が世界中で起こっている問題に革新的なアプローチと多くの資源を大胆に投入することで、いつの日かGoogle自体をも凌ぐ存在になることを願っている。

[1] CNET Japan「グーグル、ついに株式公開決定 - 資金...
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156...
[2] WIRED NEWS「グーグルのユニークな社風、IPO後も生...
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/stor...
[3] CNET Japan「わが道を行くグーグルの『オーナーズマ...
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,200005015...
[4] SEC, Form S-1: Google Inc.
http://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1288776/0...

追記 (2004-05-08)

その後の GoogleのIPOに関する記事のフォロー。

CNET Japan「グーグルで会長ポストが空席に」
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,200005015...
CNET Japan「IT技術の進歩がグーグルのネットIPOを後押し」
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,200005015...
CNET Japan「グーグルを値踏みする--競合他社との比較に...
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,200005015...
CNET Japan Blog「梅田望夫: GoogleのIPO申請、そのやり...
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001187.html
CNET Japan Blog「梅田望夫: GoogleのIPOに対する直観に...
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001198.html

2004-05-03T10:37+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

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