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カリーあれこれ

[写真: 辛いカリー、最高]週に四回ほど、近くのインド料理店にカリー(カレーではなくカリー)を食べに行っている。

ランチセットでは焼きたてのナンかサフランライスを気分に合わせてチョイスできる。しかも、ランチタイムは17:00まで。

メニューごとにスパイシーコントロール(辛さの調整)ができるのもよい。辛さも食欲も酒量も、体調に鑑(かんが)みて加減するのが大人というものだ。

その店は一年ぐらい前にできたが、存在が無性に気になりだしたのが三ヶ月前。通りかかるたびガラス越しに店内を見渡しては、「今日は勘弁しといてやる」と踵(きびす)を返して帰った。

いや正直にいえば、私がガラスに顔面ベタづけでトランペットをモノ欲しそうに見るサッチモ(ルイ・アームストロング)ばりだったので、インド人とおぼしきシェフに鋭い眼光を浴びせられ、バツが悪くなっだけだ。

それが今では、週四回もそこに通っている。シェフは無骨で無表情、私は無口で無愛想だが、たまに二言三言キャッチボールする。店名は忘れた。というよりはじめから興味がない。美味しいカリーを食べさせてくれるだけで満足だ。

ただ、週四回はやや通いすぎの感がある。ある種のスパイスには常習性があるという。そういえば、一昨日カウンターの左隣りに座っていた人と、昨日は二人掛けのテーブルをシェアした気がする。「シェ、シェフ、まさか...」。

* * *

思えば昔、先輩M氏によく「メーヤウ」という店に連れて行ってもらった。M氏は必ず、おごりを交換条件に、私にインド風チキンカリー(星五つ)を食べることを強要した。辛くて辛くて、私が泣きながら食べる様が面白かったからだろう。

いや涙まで流しはしないが、始終ティシューとハンドタオルで汗を拭(ぬぐ)い、「アヒッ!」「パピッ!」と悶絶しながら食べるからだ。M氏はいつもポークカレー(星三つ)しか食べないくせに。

はじめて食べたときは、この世のモノとは思えないぐらい辛かった。右耳のうしろあたりを思い切りフルスイングされたぐらいの衝撃を受けた。その初回だけは本当に泣いていたかもしれない。隣席の女性三人組みが、「あの人、泣きながら食べてる」とクスクス笑っていた気がする。

とりあえず残さず食べたが、その格闘で一日のエネルギーをすっかり使い果たし、真っ白になって店を出た。「私には新宿中村屋のインドカリーがせいぜいだな」(あれはあれでめっぽう美味しいが。薬味がたくさんついてくるし)と、帰りしな日和(ひよ)ったものだ。

だが、二度三度と「メーヤウ」通いを繰り返すうち、もう星五つの辛さでないと満足できない体になってしまった。以来、辛いモノ好きのまま今日に至っている。

* * *

GW横濱カレーミュージアムで、いつもと違うカリーを味わってみるのもよさそうだ。

Posted on 2004-04-25T10:48+09:00 | Category: 身辺雑記

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