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インフレ/デフレと金銭感覚

[画像: 物価と金銭感覚のグラフ]まともな書物の中で、インフレ/デフレと金銭感覚について直接書いた文章を目にしたことがない。

いや、経済学では「過去に所得の多かった人は、所得が少なくなってもなかなか生活レベルを落とせない」という法則があると昔聞いたことがある。当たり前過ぎて誰もいわないか、あるいは俗(ぞく)に過ぎるということか。

母方の祖母は80代半ばにしてなお健在だが、金銭感覚が戦中で止まったままである。一方、父親はバブル時代に最盛期を迎えたからか、その後の長いデフレ下にあっても、なかなか蛇口を締めることができない。対照的な二人が、ひとりの心の中に二つの人格を育てた。

大手4社から牛丼が消えたことが話題になっている。確かに牛丼は物価の優良選手で、バブル期以降、デフレレート以上に価格を下げ続けてきた。だが、そんなに食べたければ自分で作ればいいのに、と思うのが戦中派の感覚であり、一方の私の感覚である。

今の牛丼騒動は、「以前400円前後だったものが280~290円で食べられる恩恵が受けられなくなる(なった)」という割増し分が大きい気がする。デフレレート以上に低価格になったものを、いわば当然のものと考えている消費者の姿が透けて見える。私はそのような姿に、一種のずうずうしさを感じざるをえない。

涙ながらに牛丼を出す店員と、涙ながらに食べる客をテレビで見たが、それほど悲しいなら別の御し方、たとえば牛丼を自腹で大量買いし、モニュメントとする店員や、個人で100人前注文する客がいてもよかったと思うのだが、ついぞそのような店員、そのような客は現れなかった。せいぜい「牛丼を出せ」と暴れた客がいただけである。

牛丼騒動は大部分が茶番なのである。泣いて牛丼を出す店員も、泣きながら食べる客も、どちらもカメラが至近距離で撮っているのである。これが茶番でなくて何が茶番か。

大きく迂回したが、インフレ/デフレと金銭感覚の仕組みをわかりやすく説明して欲しいという思いが、私の中にずっと横たわってあるのだ。

YOMIURI ON-LINE 「松屋も最後の『牛めし』… 大手4社...
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040214i...
Channelnewsasia.com, Japan's madcow-hit beef...
http://www.channelnewsasia.com/stories/afp_asia...

Posted on 2004-02-16T11:30+09:00 | Category: 身辺雑記

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