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Web標準準拠の重要性

[スクリーンショット: World Wide Web Consortium (W3C)®]Web標準(Web Standards)準拠の重要性が指摘されて久しい。だがその理由をWeb上で探してみても、断片的な説明しか見受けない気がする。

とはいえ、私もWeb標準の大切さを最近になって考え出したところだ。これまであまり真剣に考えたことはなかったし、当然のこととして漠然と受け入れてきた。

Web標準の最たるものは、W3Cの「勧告」(Recommendations)などの技術仕様だ(「勧告」という訳はあまり適切でないと思うが、大方でそう呼ばれているので仕方がない)。

国内にも総務省の「電気通信アクセシビリティ指針」 などがあるが、それはまた別の機会に論じるとして、ここではW3Cの技術仕様を想定して、Web標準準拠のメリットについてまとめてみよう。

1. ソースの合理性

何をもってソースを合理的とするかは、Web標準への準拠度が決める。Web標準に準拠し、正しい文法でソースを記述すること、つまりソースの合理性(Rationality)は、他のメリットの基礎ともなる重要な考え方だ。

ブロークンイングリッシュでも意思は伝わるが、正しい英語のほうがよい。Webページも同じで、間違った文法でも意図したとおり表示されることがあるが、正しい文法のほうがその確率が高いのはいうまでもない。

2. ページの軽さ

Web標準に準拠したほうが、往々にしてページが軽い。個人的な感覚だが、ファイルサイズが20~30%ぐらいはカットできる。第12回 軽いページはもういらない? でも書いたとおり、ソースを合理的に書けばシンプルになるし、シンプルなページは自然と軽くなる。

3. ブラウザ(ユーザーエージェント)の安定した動作

現在のメジャーブラウザ(Win IE 6、Mac IE 5、Netscape 7、Opera 6など)は、Web標準をかなりの程度サポートしている。見過ごせないバグ(不完全なサポート)もたまにあるが、ノーマルなかたちでWeb標準に準拠する限り、大きな支障はないだろう。

Web標準に準拠したかたちでソースを書いたほうが、ブラウザは安定して動作するといえるし、各ブラウザがWeb標準に収斂しつつある現在、ますますその傾向が強くなっている。

4. 共用性・汎用性

たとえば文字を太字にするのに、ある人はb要素を使い、ある人はstrong要素を使い、ある人はCSSfont-weightプロパティを使うのでは、複数人管理に適さない文書となってしまう。

Web標準では、意味として重要であればstrong要素を、単なる脚色であればCSSを使うことになっている。Web標準を統一のルールとして複数人がきちんと守ることで、文書の最低限の共用性(Interoperability)と汎用性(Generality)が担保される。これにより、管理・維持コストの低下など、副次的な効果も期待できる。

5. アクセシビリティ

Web標準に準拠したページは、様々なユーザー環境に適合しやすい。数年前まではそういい切れない部分もあった。クロスブラウザを考慮して自制しながらページ作りをするか、ブラウザごとに複数のページを用意するという手間があった。

だが今は標準化が相当進んでおり、上記のような苦労は少なくなったし、安心してWeb標準に準拠できるようになった。むしろWeb標準に準拠したページでないと、視覚向けブラウザだけでなく聴覚向けブラウザも含めて、ユーザーエージェントが適切に動作しない恐れがある。

このような流れは、通常のWebページだけでなく、携帯サイトなどあらゆるWebコンテンツについていえる。

Posted on 2003-12-26T20:22+09:00 | Category: Web標準

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