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2003年11月

お歳暮はWebで

[スクリーンショット: 三越のお歳暮ページ]もうすぐ12月。忘年会、クリスマスなど、1年で最も出費の多い季節である。

そんな中、皆さんの中にはたくさんの人に「お歳暮」を贈らなければならない人もいるだろう。「贈らなければならない」というのはある種の矛盾だが、とかく浮世はままならぬもの、である。

さて、「お歳暮はWebで」というスタイルが普及しつつある。大手デパートなどがお歳暮ページに力を入れているから、まだ贈っていない人は利用してみるとよいだろう。

私が見た大手デパートのお歳暮ページの中では、三越と高島屋が群を抜いて充実している。なお、両ページのお歳暮人気ランキング上位 5品目は以下のとおり。

三越(2003 三越のお歳暮)
1位 旬味まんさい便 Aコース
2位 旬味まんさい便 Cコース
3位 旬味まんさい便 Eコース
4位 ヱビスビール詰合せ
5位 アサヒスーパードライ詰合せ
高島屋(タカシマヤのお歳暮)
1位 ユアチョイスギフト 10,000円コース
2位 ハム・ソーセージ詰め合わせ
3位 ヱビスダブルセット
4位 竹皮包羊羹 2本入
5位 特選稲庭干うどん

旬味まんさい便、ユアチョイスギフトなど、最近は先方で好きな商品が選べるタイプのものが人気のようだ。一定の枠内で「As you like」(あなたのお好きなもの)をチョイスしてくださいという、言わば商品券との折衷的なお歳暮だ。

私がお歳暮を贈る人はそれほど多くないが、比較的近しい人には毎年「本」を贈ることにしている。洋書や学術書であれば1冊で、新書や文庫本でも何冊かまとめて贈れば相応の値段になるし、お歳暮としては個性的な部類に入るだろう。

自分のセンスが問われるという意味で、ちょっと恐い面もあるのだが、ありていのモノを贈るよりも、自分と相手の親和性を表すことができて悪くないと思っている。

2003-11-26T12:50+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

スパムとスパイはもうやめて

[写真: ある店のショーウィンドウ]スパム(メール)とスパイ(ウェア)はもうやめて欲しいと、心底思う。思ってもなくならないことが判っていて、でもやっぱりそう思う。

一日に来る200通ぐらいのメールのうち、半分弱はスパムと迷惑メールだ。「スパムと迷惑メールの森をかき分けて大切なメールを探す」というほどではないが、心理的にはそのぐらいに感じるから不思議だ。

面白いのは、主にアメリカからだが、「迷惑メールを防ぐソフトウェアあります」というメールが、同じ会社から何通も送られて来ることだ。「このメール自体が迷惑メールだ」と書いて返信しようと思ったが、キリがないのでやめた。

送って来る会社は一社だけではないし、メールを返信すること自体が「このメールアドレスは有効(active)だ」と知らしめることになるからだ。

スパムについては、被害を受けたことがある方も少なくないだろう。直接的でなくとも、たとえば会社のサーバがダウンしたり、誰かが添付ファイルを開けてしまい、その後処理のために一定時間サーバが止められたり、といった間接的な被害を。

情報システム担当者は、事が事だけに休み返上で処理と復旧に奔走しなければならないし、非生産的な労働だけに疲労も倍に感じることだろう。

一方、スパイウェアについては、直接的な被害を受けたことは幸いにしてないが、表面上は何食わぬ顔をして、実はスパイ機能がついているソフトウェアはたくさんあるし、イギリスである会社の従業員にスパイ機能がついたメールが送られてきたと言う話を聞くと(敵対企業の仕業か?)、日本でもそのうち、と思うのが人心だろう。

情報技術の進度の速さに、どうしても対策は後追いになる。それは責められない。だが、日に日に悪くなる現状に何とか歯止めは掛からぬものか、願わくは画期的な処方箋が開発されないものかと思う、そんな秋の落日。

2003-11-20T12:53+09:00 | ITトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ドラマサイトのドラマツルギ

[スクリーンショット: TBSドラマ「恋文」のオフィシャルサイト]気のせいか、今秋は面白いドラマが多い。特にTBS系。

まず「恋文」。渡部篤郎、水野美紀、和久井映見などが出演するドラマだ。

何と言ってもタイトルがよい。何かがはじまり、その引き換えに何かが終わってしまうような、たった二文字にそんな予感、というより、心の疼きを覚える。

渡部篤郎はいつものキャラクター、いつもの台詞回しだが、それにハマったことのある人間にとっては、むしろ嬉しい感じがする(例:「ビューティフルライフ」「愛なんていらねえよ、夏」)。すでに笠智衆の域に達したということか。

主題歌のDo As Infinity『柊』(ひいらぎ)もよい。Aメロ、Bメロの平坦なメロディーライン(本来はハモリのパートを主旋律にするワザ)は彼らの持ち味だが、それがこのドラマの「何かがはじまり...」という感じにマッチしている。

次に「マンハッタンラブストーリー」。TOKIO松岡、小泉今日子、及川光博などが出演のドラマ。脚本は飛ぶ鳥を落とす勢いの、「クドカン」こと宮藤官九郎だ。

クドカン作品は、たとえば「池袋ウェストゲートゲートパーク」(IWGP)もそうだったが、「第1回、第2回...」ではなく、「A、B...」「いちご、にんじん...」など、ちょっとヒネってある。作為が目立つと言えばそうだが、こういう遊び心も悪くない。

役名のイニシャル(A、B...)が人間関係図になるところも面白い。土井垣智(松尾スズキ)の情けなさ加減もよい。

さて、本題の「ドラマサイトのドラマツルギ」。ちなみにドラマツルギは演出法といった意味。ドラマサイトの最近の定石は、以下のとおり。

  1. 基本コンテンツは、ストーリー、出演者、スタッフ、インタビュー、現場レポート(裏話)の 5つ。
  2. 公開されているストーリーは結構詳細。見逃した回があっても、それを読めば何とかついていける。
  3. 出演者のひとり(若手俳優・女優)が Webログ(ブログ)を担当。
  4. 壁紙、待ち受け画面、着メロなどを用意。
  5. 掲示板を設置してインタラクティブ感を出す。
  6. Flashで凝ったビジュアルにしてみたりする。

ドラマ制作者が忌避するのは、「はじめから見なかったから、ストーリーが判らない」「途中で見逃した回があったから、ストーリーが判らなくなった」だ。新規顧客とリピーターの獲得が重要なのと同じ。

だから、ドラマサイトで公開されている「ストーリー」では、必要な情報が過不足なく提供されている。

実際にドラマを見なくても、出演者がブラウン管(最近は液晶やプラズマの人もいるだろう)で動いている様が想像できて、かつ、でもやっぱり実際に見たら面白い(面白かった)んだろうなと思わせるほどに。

一昔前「メディアミックス」(media mix)という言葉が流行った。本と映画、本とテレビ、テレビと映画、漫画とテレビ、テレビとグッズ、漫画とグッズなどなど。古くは「仮面ライダーふりかけ」、最近は「ミニモニ。ふりかけ」。

余談だが、メディアミックスという言葉は、角川春樹の迷作映画「REX 恐竜物語」(安達祐実主演、1993年)あたりから、盛んに言われ出した気がする。

そしてメディアミックスは今やセオリーだ。確実に「金のなる手法」として広く認知されている。すでにWebはその構成要素(component)、循環(cycle)、相互作用(interaction)に欠かせないメディアとなっている。

その端的な例こそドラマサイトであり、ドラマの盛り上がりは Web に支えられている面が多分にある。放送終了後に人気に火がついたりするのも、まさに Web というメディアが存在するからだろう。

2003-11-13T17:58+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

自治体のアクセシビリティ

[スクリーンショット: 大阪市のサイト]地方自治体サイトを対象としたアクセシビリティ調査が流行している。

まずWebアクセシビリティ調査 13政令指定都市編だ。

都道府県のアクセシビリティで紹介した「Webアクセシビリティ調査 全国47都道府県編」と同じく、各政令都市のWebサイトを音声化対応、操作性、可読性、レイアウト、汎用性の5要素から点数化(0~5の6段階評価)し、レーダーチャートで示している。

トップ3は以下のとおり。

次に、こちらはかなり大規模で、日経BP社が全国516自治体サイトを調査した自治体サイト・ユーザビリティ調査2003だ。

総合スコアのトップ3は以下のとおり。

両調査を比較するとわかるのは、アクセシビリティやユーザビリティは絶対的な基準では測れない、ということ。たとえば川崎市は、前者では13政令指定都市中12位(8点)なのに対し、後者では3位(45点)であり、両者の評価は一致していない。

2003-11-06T13:02+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

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