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ユビキタスってなに?

[写真: 暗い雲に青空がサンドされて、さながらウェハースのようになっているかのような、そんな秋の雨上がりの昼下がり]最近やたらと耳にする「ユビキタス」という言葉。

たとえばKDDIは「ユビキタス・ソリューション・カンパニー」と銘打っている。

ユビキタス(ubiquitous)とは「いたるところ、いたるときに偏在(存在)する」という意味で、「時空自在」とも訳される。すでに故人となってしまったマーク・ワイザー氏が1980年代後半に提唱した考え方のようだ。

現在は「ユビキタス・コンピューティング」「ユビキタス・ネットワーク」という言葉で語られることが多い。結局は「ひとりが複数のコンピュータを使う」(会社と自宅で別のパソコンを使う?)、「いつでもネットワークを利用できる」(携帯端末やネットカフェなどで?)といった程度で、空間は自在であっても、時間は自在ではないのでは、との印象を拭えない。

四次元世界に憧れる気持ちはわかるが、私たちは19世紀に、あるいは22世紀に行けるわけではない。依然として三次元世界で生きている。

私は「ユビキタス」と聞くといつも、"God is omnipresent."(神はいつでもどこでもおわします)という言葉を思い出す。いかにも欧米人の発想だな、と思う。日本人は常に世間体を意識するが、欧米人は神を意識する。「日本人は恥の文化、欧米人は神の文化」と言われるゆえんだ。

そして文明の進化が神の領域を侵し続け、DNA操作というかたちで殺生与奪の権利さえ手中に収めようとし、あまつさえ時間をも思うがままにしようという発想は、やはり神(Christ)への強烈な対抗意識がなければできないだろう。

人に携帯電話、車にカーナビ、料理に愛情(©神田川敏郎。料理「は」愛情だと©結城貢。関係ないか)、私たちはより自由に、より便利になった。でもそれはまだ、決められた大きさのキャンバスに絵を描いているという程度のことで、もしキャンバスという制限までなくしてしまったら、次はどこに向かうのだろう。

Posted on 2003-10-29T18:07+09:00 | Category: ITトレンド

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