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Web::Blogoscope
2003年9月
そしてXMLへ
HTMLからXMLへ、時代は確実に移行している。特にビジネスユースで。
たとえばSOAP、WSDL、ebXML、xCBL、cXML、UDDI、BTPなど、新たに開発されたXMLベースの拡張技術は枚挙にいとまがない。
XMLの最大の魅力は、「Extensible Markup Langage」(拡張可能マーク付け言語)という名前のとおり、その「拡張性」にある。
タグをユーザー側で自由に追加できる、他のプログラムやアプリケーションとの連携を強化するなどの拡張性を備えた、HTMLの限界を超える言語が必要だったと、XML開発者のひとりであるティム・ブレイ氏がITmedia「Interview: XMLの実力を見定める」で語っている。
私はXMLに対して不思議な印象を抱いている。XMLは静かに、しかしいつの間にかeコマースやeビジネスで標準になりつつあるからだ。
その目的、方向性、HTMLの限界から、スタンダードになるのはわかっていたが、その動きが忍び足のように音もなく、だが非常に素速かった。手裏剣でもケムリ玉でもなく、まさに「すーっ」と忍び寄ってきて、気づいたら後ろを取られていた感じなのだ。
2003-09-30T10:17+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
都道府県のアクセシビリティ
地方公共団体サイトのアクセシビリティについて、Webアクセシビリティ調査 全国47都道府県編という調査が発表された。
各都道府県庁のWebサイトを音声化対応、操作性、可読性、レイアウト、汎用性の5要素から点数化(0~5の6段階評価)し、レーダーチャートで示している。
あくまでアクセシビリティという観点なので、デザインが優れている都道府県が必ずしも上位にランクされているわけではない。
評価基準も公開されているので、あわせてご覧いただいた上で、自分なりの評価と照らし合わせてみるとよいだろう。
2003-09-23T13:41+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
Webに重要な要素 2
(以下、前回からの続き)
「アカウンタビリティ」(説明責任)と「シンプリシティ」(簡潔性)。この二つこそ、その重要性を再認識しようというストリームが、今後Webで展開されるだろう。
だが、特にシンプリシティについては、それが行き過ぎると単なる「保守」に終わる可能性がある。「シンプル・イズ・ベスト」はひとつの価値ある至言だが、Webの方向性はそれに限定されるわけではない。
たとえば、テクニカルなサイトやグラフィカルなサイトなどでは、新たなWeb技術や視覚効果の可能性を追求するために、あえてシンプルという枠から逸脱することが必要な場合もあるだろう。
大切なのは、そのコンセプトを明確に訪問者に伝え、納得してもらうことである。これは取りも直さずアカウンタビリティの役割だ。そして、アクセシビリティやナビゲーションがしっかりとしていなければ、その文章(言い訳[excuse])を訪問者は発見できず、意図したとおりに伝わらない。
つまり、どの要素も相互補完的な意味合いを持っており、ユーザビリティという胴体を動かす四つの車輪のようなものだと言える。
車輪はどれかひとつがパンクしても、他の三つの車輪に悪影響を与える。車の運転手(Web運営者)にも同乗者(訪問者)にも不快感を与える。
アクセシビリティとナビゲーションに加えて、アカウンタビリティとシンプリシティという視点から、もう一度Webサイトを見つめ直し、パンクしている部分は修理し、空気圧を調整しよう。
そうすれば、きっと今よりも素晴らしいサイトになるだろう。
2003-09-15T12:03+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
Webに重要な要素 1
Webに重要な要素としてよく語られるのは、ユーザビリティ、アクセシビリティ、ナビゲーションだ。
あえて日本語にすると、ユーザビリティは「使いやすさ」(利便性)、アクセシビリティは「アクセスのしやすさ」(閲覧可能性)、ナビゲーションは「欲しい情報の見つかりやすさ」(情報誘導性)となる。
日本語からもわかるとおり、ユーザビリティはアクセシビリティとナビゲーションを包含する広い概念だ。どのような環境でも見ることができ(閲覧可能性が高い)、欲しい情報がすぐに見つかる(情報誘導性が高い)ならば、そのサイトは使いやすい(利便性が高い)ということになる。
だが私は、Webに重要な要素として「アカウンタビリティ」と「シンプリシティ」を加える必要があると思う。これら二つはあまり語られることがないが、アクセシビリティやナビゲーションと同じぐらい重要な要素だからだ。
アカウンタビリティはひと昔前に流行った言葉なので、ご存知の方も多いと思うが、日本語では「説明責任」と訳されることが多い。Webにそくして言えば、更新情報などをきちんと公開すること、たとえば、どのコンテンツを追加し、あるいはどのコンテンツを変更したかを明示することだ。
また、大容量のファイルをLZHやZIPなどに圧縮して公開し、ユーザーにダウンロードしてもらう場合には、そのファイルが何キロバイト(何メガバイト)かをきちんと明示しておくのも、アカウンタビリティの最たる例だろう。
アカウンタビリティがしっかりなされていないと、ユーザーはそのサイトに不信感を抱くことになるから、非常に致命的だと言える。企業が取引記録を集約して財務データとして公開するのと同じように、Webでも重要な更新履歴をきちんと公開する必要があるし、ユーザーの不安を取り除くための情報をきちんと明示する必要がある。
一方、シンプリシティについて、ビル・ジェンセン 著『シンプリシティ』(吉川明希訳、日経ビジネス人文庫、2000年)を思い起こす人もいると思うが、日本語で言えば「簡潔性」(簡単さ、平易さ、わかりやすさ)のことだ。
これはWebのコンセプト、デザイン、テクニック、コンテンツすべてに言えることだが、シンプルであることはすなわち、そのサイトの価値を高める。明確なコンセプトで、簡素なデザインで、簡易なテクニックで、平易なコンテンツ(文章)であれば、そのサイトは成功間違いなしだ。
また、Webの複数人管理という点から考えても、シンプルさによって作業の手間が減り、ミスが少なくなるというメリットがある。
(以下、次回に続く)
2003-09-08T17:05+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
Web用語の正しい理解
Web用語を正しく理解するのは、なかなかどうして難しい。カタカナ表記のわかりにくさもあれば、元の言葉自体のわかりにくさもある。
これを克服するには、原文で正確な定義にあたるのが有効な方法だ。概して英語の方が説明がシンプルなので、日本語ではわかりにくい説明も、英語だと合点がいくことが多いからだ。
W3CやIETFの技術仕様のうち、用語集として利用できるものは次のとおり。
- Glossary of Terms for Device Independence (WD) (Aug 2003)
- Web Characterization Terminology & Definitions Sheet (WD) (May 1999)
- Weaving the Web - Glossary (1999)
- Uniform Resource Identifiers (URI): Generic Syntax (June 1998)
- Naming and Addressing: URIs, URLs, ... (1997)
- Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1 (June 1996)
- Another Set of Hypertext Terms (Jan 1996)
これらを斜め読みするだけでも、随分と頭の整理に役立つはずだ。
2003-09-03T09:35+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)