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2003年8月

Webデザインの間違い 3

さて、前々回前回と扱ってきた「Webデザインの間違い」も今回で最後。

今回は、前回取り上げた記事よりもさらに3年古い、Alertbox「ウェブデザインの間違いトップ10」(1996年)を取り上げる。

前回で、「意識は技術よりも三歩遅れて進歩する」という言葉を引いたが、「三歩」ではなく「六歩」、あるいはそれ以上が正解かもしれない。1996年当時に指摘されていた間違いが、今もって解消されていないサイトが多いからだ。

1. フレームの使用

フレームはWebデザインの自由度を広げたと同時に、「ひとつの画面にひとつのページ」という慣習を破壊した。でも私は一概にフレームを使うのが悪いこととは思わないし、ページに統一感が生まれ、ナビゲーションが容易になることもあり、場合によっては望ましいとさえ思っている。

ただ往々にして、フレームを使う必然性がないのに、興味本位で使っている場合が多いのは事実だ。

2. 意味のない最先端技術の使用

最先端技術を使うと、ブラウザの動作が不安定になったり、強制終了することがある。これはユーザーにとって大きなストレスだ。もし使うとすれば、特定のページのみで、リンクの近くにその旨の注意書きをつけた上で使うべきだろう。

3. スクロールするテキスト、マーキー、動き続けるアニメーション

1996年当時はWebはまだ静的なメディア(static media)だったが、今は動的なメディア(dynamic media)だと一般に認知されているから、これらはそれほど大きな問題にはならないと思う。

ただし使い方が悪いと、見るに耐えないのは確か。特に、巨大な文字でうごめくマーキー、質の悪い(下手な絵の)アニメーションは、ご勘弁願いたい。

4. ややこしいURL

これも最近では解消されつつあるだろう。プロバイダ側でユーザーがシンプルなURLで登録できるよう努力しているからだ。

お恥ずかしい話ながら、私がまだPC初心者だったころ、あるWebサイトにアクセスしようとしたが、チルダ(~)の入力の仕方がわからなくてサジを投げたことがある(ひと昔前まで、個人サイトのURLには当然のようにチルダが含まれていた。今でも一部のプロバイダはチルダを含めている)。

ただ、URLに大文字と小文字を混ぜるのはよくないし、アンダースコア(_)やハイフン(-)もなるべくなら避けるべきだろう。

5. 孤立ページ

アクセスしたページがたまたま孤立ページ(トップページへのリンクやロゴがないページ)の場合、普通はURLから推測してトップページを探し出すが、辿り着けない場合もある。せっかくよい情報を公開していても、その主体が誰(どこ)なのか、他人がすぐにわからなくては...。う~ん、もったいない。

6. スクロールが必要な長いページ

横スクロールがNGなのは当然として、縦スクロールについては問題ないと思う。むしろ、ページを細切れにするよりも、多少長くてもひとつのページにまとめて欲しい。クリックで画面が切り替わると思考が分断されるということもあるし、プリントアウトするときに面倒だからだ。

大半のユーザーは、スクロールよりもクリックに抵抗がある。スクロールは今ディスプレイに表示されている画面の「続き」(連続)であり、クリックは他のページへの「移動」だからだ。当たり前だが、どちらのリスクが高いかと言えば、画面自体が切り替わる「移動」に決まっている。

こういう小さなことでも、ユーザーの不安感が惹起されたり、逆に軽減されたりするものだ。

7. ナビゲーション・サポートの欠如

Webの世界では、欲しい情報が容易に探し出せることを「ナビゲーションがよい」と言う。ナビゲーション・サポートの欠如とは、この逆で「ナビゲーションが悪い」という意味だ。自分のサイトは自分にとっては「既知」であっても、他人にとっては「未知」だという当たり前のことを、もう一度肝に銘じるべきだろう。

8. 非標準的なリンク色

リンク色は保守的であるべき。標準的なリンク色は青(#0000ff)だ。非標準的なリンク色がなぜダメなのかは最適なリンク文字色で詳しく説明したので、そちらを参照して欲しい。

9. 時代遅れの情報

これは私も耳が痛い。既存のページのメンテナンスは不可欠だが、ページが増えすぎるとなかなかままにならない。と、ここで言い訳しても仕方がないのだが...。とにかく、出来る限り情報をキャッチアップさせ、サイトの新陳代謝を活発にしましょう、あなたも私も。

10. 極端に長いダウンロード時間

ユーザーがページ表示をどれだけ待ってくれるかというと、「3秒」とも「8秒」とも「10秒」とも言われているわけだが、画像の圧縮処理、不要なタグの削除、表のシンプル化など、ダウンロード時間を短くする方法はいくつかある。なるべくその努力をしよう、ということ。ヘンテコなアニメーションを使うことでページを重くしてしまうのは論外。

* * *

以上、3回にわたって扱った「Webデザインの間違い」はいかがだったろうか。ドキッとする指摘もあれば、納得のいかない指摘もあったと思う。

これを機に、あなたのサイトをもう一度チェックして、反映できるところは反映しよう。大切なのは、これらの指摘をどのように捉え、活かし、克服していくかということだ。

2003-08-25T11:10+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

Webデザインの間違い 2

前回に引き続き、今回と次回でも「Webデザインの間違い」を扱いたいと思う。

前回取り上げた記事よりも3年古い、Alertbox「新ウェブデザインの間違いトップ10」(1999年)について、私の意見も交えながらダイジェストする。

少し古い記事とはいえ、「意識は技術よりも三歩遅れて進歩する」という金言を思い出すだろう。

1. 動作しない、あるいは反応の遅いBackボタン

リダイレクトをかけるなど。明らかにリダイレクトするとわかっている場合はよいが、そうではない場合。ユーザーはリダイレクトに気づかないことが多いので、ブラウザのBackボタンを何度も押すというストレスに見舞われる。

2. 新しいブラウザ・ウィンドウを開く

アクセスすると同時にサブウィンドウがポップアップするなど。大手のサイトでも、キャンペーンのお知らせなどにこの手法を使っているところがある。ただ、それなら何もサブウィンドウをポップアップさせなくてもすむのでは、というのがユーザーの本音だ。

3. GUI部品の非標準的な使い方

ラジオボタンやチェックボックスを使ったリンクアクションなど。通常と違うかたちでのアクションは、ひとつの仕掛けともなりうるが、たいていはユーザーの反感を煽る。

4. 人物紹介(バイオグラフィー)がない

いわゆるプロフィールページがないなど。私はあまり個人が前面に出すぎたサイトは好きではないが、確かにその人がどのような人か確認したい場合もある。シンプルでよいので、プロフィールページを用意しておくべきだろう。

5. アーカイブ(旧文書保存用エリア)がない

Webスペースや内容の陳腐化の問題もあるし、必ずしもアーカイブを用意する必要はないと思うが、あればあったで便利なのは確かだろう。

6. ページのURLを移動する

ページのURL移動はデッドリンクの元凶であり、なるべく避けるべきだ。もし移動する場合でも、古いページに「このページは...に移動しました」といったリンクを貼っておくだけで、ユーザビリティは大いに高まる。

7. 単体で見たらまったく意味がわからない見出し

意味不明な見出しはユーザーを混乱させるだけ、ということ。ある意味、Webは見出しで決まるから、適切な表現で見出しを書くのは非常に重要なポイントだ。ユーザーは、見出しに喚起されて次のアクションを起こすのだから。

8. 最新の流行語に飛び付くな

何を「最新」とし、何を「流行」とするかは人それぞれだが、英語のカタカナ表記も含めて、確かにWebはわかりにくい言葉であふれている。Webとそれを支える技術が洋モノである以上、致し方ない面もあるが、個人的な感覚で言わせてもらえば、私は「ソリューション」という言葉が苦手だ。「解決方法」「解決策」でいいじゃないか。

9. サーバのレスポンスの悪さ

純粋にサーバ性能による部分もあるが、ページの重さ、アクセス時間帯など他の要因による部分も大きい。また、PHPASPで個人データを動的に生成する場合などは、複数のサーバと掛け合いながらページ表示しなければならないので、いっそうレスポンスが悪いと感じるだろう。オンラインショップなどでは、レスポンスの悪さが売上低下に直結するから、これは死活問題だ。性能のよいサーバと、シンプルで見映えのよいプログラムを使えばよいのだが、なかなかどうして、そうはいかず...。

10. 広告に見えるものすべて

Webと広告の関係は難しい。新たな広告が開発されては嫌われ、の繰り返しだからだ。それでも普通のバナー広告やテキスト広告、それにFlash広告は市民権を得た感じだが、ポップアップ広告は嫌われ度数が半端ではない。特に、Closeボタンをディスプレイ領域の外に出すタイプは、悪質な意図さえうかがわせる(と、大半のユーザーが感じている)。とりあえずは、節度をもって広告を使うしかない。

2003-08-19T20:16+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

Webデザインの間違い 1

Webデザインは、レイアウト(配置)やカラーリング(配色)など、単に見栄えの問題だけでなく、アクセシビリティ(アクセス性)やナビゲーション(情報誘導性)など、ユーザビリティの問題をはらんでいる場合が多い。

心配な方は、Alertbox「2002年 ウェブ・デザインの間違いトップ10」を参考にして欲しい。個人サイトや非商用サイトには当てはまらない項目もあるが、大いに参考になるはずだ。

以下では、私の意見も交えながらダイジェストしよう。

1. 価格情報の欠落

ショッピングサイトで製品リストに価格情報を掲載していない場合など。モノを購入する上で重要な価格情報が掲載されていない、何度かクリックしないと価格情報に行き着かない場合などは、せっかくの販売チャンスをみすみす逃がしていることになる。

2. 融通のきかない検索エンジン

検索語の揺れに対応できない検索エンジンなど。ユーザーは正確な情報を持っていないからこそ検索エンジンを使うのであり、ちょっとしたスペルミスや複数形に対応できない検索エンジンでは、ユーザビリティが低いと言わざるをえない。

3. 水平スクロール

これは全く同感。これだけモバイルだ何だと言われているのに、なぜ多くのサイトが1024×768ピクセルで最適としているのか不思議だ。少なくとも、800×600ピクセルでも水平スクロールバーが出ないデザインにすべきだろう。

4. 固定フォントサイズ

スタイルシートのfont-sizeプロパティ(12ptなど絶対指定の場合)には、このような問題があることも認識しておくべきだろう。ただ、フォントサイズによってレイアウトが大きく崩れるのを恐れる気持ちもわからないではない。私もそのひとりだが...。

5. テキストのかたまり

ディスプレイでは長々とした文章は読みづらい。適度に改行するだけで、随分と読みやすくなる。自分で「改行しすぎかな?」と思うぐらいがちょうどよい。その文章は自分にとっては「既知」でも、他人にとっては「未知」なのだから。

6. JavaScriptを使ったリンク

これは意見が分かれるところだ。あまりに長いJavaScriptは誤動作の恐れがあるが、シンプルなJavaScriptであれば問題ないだろう。もちろんJavaScript非対応環境を考えれば、プレーンなリンクのほうが望ましい。

7. FAQの中のめったにない質問

FAQは自己満足ではない、ということ。ユーザーがめったに尋ねない質問を載せても、無駄にFAQを膨張させるだけだ。

8. プライバシー方針なしでの電子メール・アドレス収集

そのサイトの掲示板に書き込んだだけで、勝手にメールマガジンを送りつけるのは、その最たるものだろう。ユーザーの信頼感を損ねるだけだというのに。

9. URL > 75文字

これだけ長いURLはめったにお目にかからないが、確かにURLは長いより短い方がよい。

10. 思いがけないところに仕込まれたMailtoリンク

Mailtoリンク(mailto:)は、クリックするとメーラーが自動的に起動することになるので、あまり好かれていないのが実情だ。なるべくWebフォームを利用した方がよいだろう。もし使う場合は、メールアドレスをきちんと表示しておくことを忘れずに。

2003-08-12T17:20+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

若者はTVよりもWeb

[写真: Bud、だけどmirror]アメリカの調査だが、若者はTVよりもWeb(インターネット)に割く時間の方が多いらしい。1週間でTVを見るのが13.6時間に対し、Webに割くのは16.7時間だそうだ。

ちなみに、ラジオを聴くのは12時間、電話で話すのは7.7時間、本や雑誌を読む(宿題や課題は除く)のは6時間。この調査は13歳から24歳の2,500人を対象としたもの。

興味のある方は、Yahoo! Media Relations, YAHOO! AND CARAT UNVEIL RESEARCH RESULTS SHOWING TEENS ARE TRULY "BORN TO BE WIRED"をご覧いただきたい。BORN TO BE WIREDとは、駄洒落好きはアメリカ人も一緒だ。

「自分はどうだろう?」と思って、ざっと計算してみた。1週間でWebに割くのは60時間(仕事を含む)、TVを見るのは15時間、ラジオを聴くのは0時間、電話で話すのは2時間、本や雑誌を読むのは20時間。うむ。

皆さんも計算してみたらどうだろうか。友達と比較などしてみると、意外と面白いかもしれない。

2003-08-09T22:25+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

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