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CSSは義務?

[写真: 4th Floor]1996年12月に W3CからCSS1勧告が公表されて6年以上たつ。だが未だにスタイルシートはメジャーな存在とはいい切れない。

それを痛感したのは、あるところとWebデザインの講義内容について打ち合わせた際、「ウチではアクセシビリティを考えてスタイルシートを使わないようにしているので、内容から省いて欲しい」と言われたからだ。

この意見は果たして正しいか。私は現在の状況を考えれば正しいと思う。というのも、Netscapeを考えるとスタイルシートの全面適用はどうしても躊躇せざるをえないからだ。

Webの世界では、Netscapeのスタイルシートへの対応力は(IEと比較して)弱いというのは通説であり事実だ。Netscape 6.0以降は対応力が大幅に強化されたので、以前ほどではなくなったが、それでもまだIEよりも一歩劣るようだ。 (ただ、Netscapeはその後 7.0 を公表し、さらにスタイルシートへの対応力を強化した。IE 6.0よりも対応力が高いというのが通説のようだ。)

思えば昔、Netscapeが独自に定義したJSS(JavaScript Style Sheets)というものがあった。厳密には今でも失われていないのだが、今やスタイルシートといえばCSSを指すし、もちろんIEJSSに対応していない。

当時、NetscapeはガリバーのIEに必死に抵抗していた。それは今でも続いているし、それを意固地というかは人による。IEの最新版が5.0だったころ、Netscapeは4.xから5を飛ばして6.0を発表したのも記憶に新しい。これを子供じみた抵抗だと思うかどうかも、やはり人による。

もともとはNetscapeの方が技術的に優位であり、シェアも大きかった。その後、Microsoft社はWindows 95を発表し、IEを抱き合わせた。それから数年たった1997年ごろ、PCに一家言持った知り合い数名はまだNetscapeを好んで使っていたが、その後次々とIEに乗り換え、今では誰ひとりNetscapeを使っていない。

理由は「寄らば大樹の陰」というよりも、むしろNetscape 6.0の操作性の悪さと動作の重さに幻滅したからだった。Netscapeは方向性を見誤ったのだ。私たちはシンプルで軽いブラウザを求めていた。皮肉にも、シンプルになったのは 「Netscape Navigator(Communicator)」が「Netscape」という名前に改められたことだけだった。

そして今も多くのWebデザイナーがクロスブラウザ(複数の種類のブラウザでWebページが正常に表示され、機能すること)に頭を悩ませている。およそテクノロジーというものは拡散と収斂を繰り返すものだとはいえ、せめてCSSを義務とできるぐらいの状況であれば、クロスブラウザのために割く時間と労力は大幅に削減されるのにと思う。

Posted on 2003-06-18T13:47+09:00 | Category: Webトレンド

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