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2003年6月

やがて哀しきアクセスアップ

[写真: soap dish]アクセスアップにはいろいろな方法がある。でも実際にそれが果たされた後も、いろいろと運営者を困らせる問題が出てくる。

第一に、Webスペースや快適な表示速度の確保のためにサーバを転々としたり、分散させなければならないことだ。サーバによってCGIの設定方法が違ったり、フォルダ構造に指定があったりと、移転や分散にともなう調整の手間や費用は結構ばかにならない。

第二に、迷惑メールが多くなったり、内容が不明瞭な問い合わせメールが増えることだ。それらの分別や処理に割く時間は決して少なくないし、Webスペースとメールボックスがセットになっているプロバイダも多いから、旅行や出張などで一週間ぐらいメールがチェックできないなど、その侵食の影響が意外と大きかったりする場合もある。

最後に、これは人によるが、欲がエスカレートするということだ。さらなるアクセスアップを目指していろいろな策を講じるが、そのために割く時間は決して少なくないだろう。それに、すぐに効果が表れないとフラストレーションがたまり、さらにアクセスアップに時間を割くというように、悪循環に陥ってしまう。

結局アクセスアップに一番効果的なのは「内容の充実」だし、逆に言えば内容が充実していないうちにアクセスアップに時間を割いても徒労に終わるということだ。ただ、もし内容が充実しアクセス数が伸びても、今度は上記のような問題が待ち受けているのだから、いずれにしても無問題(モーマンタイ)ということはない。

でもこれは一番重要なことだと思うが、アクセス数が伸びるなかで自分も成長し、さらに充実した内容が公開できるよう努力するようになるということだ。つまり、アクセスアップは努力する動機づけになるということだ。あるいは努力と感じず、ただそうしたくてそうしているという領域、ある意味ランナーズハイに近い状態になれたら、アクセス数など自然と後からついてくるようになるのだろう。アクセス数が伸びた後の問題は、その都度々々対処すればよいのだ。

「おもしろうて やがてかなしき 鵜飼いかな」にならないためには、内容の充実に時間を割き、アクセスアップにたくさん時間を割いたり、アクセス数が伸びないからといって気を揉まないことだ。

2003-06-28T15:45+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

CSSは義務?

[写真: 4th Floor]1996年12月に W3CからCSS1勧告が公表されて6年以上たつ。だが未だにスタイルシートはメジャーな存在とはいい切れない。

それを痛感したのは、あるところとWebデザインの講義内容について打ち合わせた際、「ウチではアクセシビリティを考えてスタイルシートを使わないようにしているので、内容から省いて欲しい」と言われたからだ。

この意見は果たして正しいか。私は現在の状況を考えれば正しいと思う。というのも、Netscapeを考えるとスタイルシートの全面適用はどうしても躊躇せざるをえないからだ。

Webの世界では、Netscapeのスタイルシートへの対応力は(IEと比較して)弱いというのは通説であり事実だ。Netscape 6.0以降は対応力が大幅に強化されたので、以前ほどではなくなったが、それでもまだIEよりも一歩劣るようだ。 (ただ、Netscapeはその後 7.0 を公表し、さらにスタイルシートへの対応力を強化した。IE 6.0よりも対応力が高いというのが通説のようだ。)

思えば昔、Netscapeが独自に定義したJSS(JavaScript Style Sheets)というものがあった。厳密には今でも失われていないのだが、今やスタイルシートといえばCSSを指すし、もちろんIEJSSに対応していない。

当時、NetscapeはガリバーのIEに必死に抵抗していた。それは今でも続いているし、それを意固地というかは人による。IEの最新版が5.0だったころ、Netscapeは4.xから5を飛ばして6.0を発表したのも記憶に新しい。これを子供じみた抵抗だと思うかどうかも、やはり人による。

もともとはNetscapeの方が技術的に優位であり、シェアも大きかった。その後、Microsoft社はWindows 95を発表し、IEを抱き合わせた。それから数年たった1997年ごろ、PCに一家言持った知り合い数名はまだNetscapeを好んで使っていたが、その後次々とIEに乗り換え、今では誰ひとりNetscapeを使っていない。

理由は「寄らば大樹の陰」というよりも、むしろNetscape 6.0の操作性の悪さと動作の重さに幻滅したからだった。Netscapeは方向性を見誤ったのだ。私たちはシンプルで軽いブラウザを求めていた。皮肉にも、シンプルになったのは 「Netscape Navigator(Communicator)」が「Netscape」という名前に改められたことだけだった。

そして今も多くのWebデザイナーがクロスブラウザ(複数の種類のブラウザでWebページが正常に表示され、機能すること)に頭を悩ませている。およそテクノロジーというものは拡散と収斂を繰り返すものだとはいえ、せめてCSSを義務とできるぐらいの状況であれば、クロスブラウザのために割く時間と労力は大幅に削減されるのにと思う。

2003-06-18T13:47+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

11ptの魅力と魔力

[写真: 何となくクリスタル©田中康夫]

フォントの大きさはどのぐらいが最適か。そのサイトのセンスや、ターゲットとしてどのような人や年齢層を想定しているかによるので、これだという答えはない。

だが、11pt(特にMS P Gothicで太字)にある種の魅力を感じ、そしてまたある種の抵抗を感じるのは私だけだろうか。11ptだけが何か異質な感じがするのだ。

以下、他の大きさと比較してみよう。

8pt: Web作成 実践講座
9pt: Web作成 実践講座
10pt: Web作成 実践講座
11pt: Web作成 実践講座
12pt: Web作成 実践講座
13pt: Web作成 実践講座

どうだろうか。11ptは何か間の抜けた感じがしないだろうか。

8ptが単純に小さくて見にくいのとはまた違った見にくさ(醜さ)が、11ptにはあるのだ。以前、ページ全体を11ptにしているサイトを見たときは、数秒で目を背けてしまった。

単なる感覚の問題かもしれないし、ディスプレイの解像度によるかもしれないので、即断できずに何となく煮え切らない思いを抱えているのだが、ほとんどのブラウザのデフォルトサイズは12ptまたは10ptだし、Microsoft Word®でも10.5ptなのを考えてみると、あえて11ptを避けているようにも思えてくる。

ちなみに、Microsoft Excel®のデフォルトは11ptなので(なぜ Excel だけ 11pt?)、私はまず全体を9ptか10ptに変更してから作業をはじめることになる。

2003-06-14T17:51+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

カナシミ ブルー

[画像: そして、空は漆黒の闇に包まれた]これはKinki Kidsの曲(2002-05-02リリース)のタイトルだ。何かを予感させるような、いや、すでに何かが終わってしまったようなタイトルに衝撃を受けたのを憶えている。

そういえばUCカードのCMでも使われていた。どんな人が作ったのかとCDのスリーブを見てみると、詞・曲とも、堂島孝平作とのことだった。

話変わって、どうも最近のCoolサイトはブルー系のデザインが流行りのようだ。Media InspirationBrodyE FACTOR MEDIA, Inc.もそうだ。もしくはエンジ色が多い。CYBER@GARDENは開設当初からオレンジ色を貫いてきたが、たまにはブルーやエンジ色にしてみるのもよさそうだ。

そんなことを思いながらふとベランダに出てみたら、ブルーの空がいつの間にか深く暗い闇に包まれていた。

2003-06-12T19:30+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

携帯カメラ

[画像: パソ・烏龍・アシュトレイ]ここ数年、携帯電話は飛躍的な進歩を遂げている。

私が使い出したのはまだ学生時分の1997年ごろだったが、その後、Eメール機能がつき、画面がフルカラーになり、そしてカメラがついた。今では 130万画素のものまで出ているという。

魚心あれば水心ありで、いつの時代も新技術が受け入れられるかどうかは、エロ・グロ・ナンセンスが決め手だ。携帯電話は密通を、画像つきメールは不義への誘惑と妄想を助長した。人間はいつもそうだが、その技術がなかった時代には、もう戻れない。歴史は常に不可逆だし、即時的・即物的なほうに向かい続けている。

とはいえ私も携帯カメラをよく使う。このコラムで各回につけている画像が例だ。以前は印象に残った風景を記録するのにスケッチしたりと一手間あったが、今では携帯カメラでワンショット、メール添付でPCのアドレスに送るだけだ。CASIOのEXILIMを買わなくて済んだと、今更ながら思っている。

私でもそんな調子だから、今や誰もが写真家だ。am/pm「読者ひろば とれたてVOICE」というページにも、携帯フォトを投稿するコーナーがある。

なぜ数あるフォトコーナーの中でam/pmのページを紹介したかというと、今日am/pmで買い物をしたら、水の500mlペットボトルが当たったからだ(レシートに当たりが出たら、というヤツ)。これで二度目で、三ヶ月ぐらい前はお茶が当たった。何のキャンペーンかわからなかったので、am/pmのオフィシャルサイトに行ってみた。だがそれらしい情報は見つからなかった。なにゆえ?

2003-06-11T18:01+09:00 | 身辺雑記 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

Webの欠点

自然と不自然新聞衰退の理由の第一は時代のスピードに追いつけなくなったことだ。朝のニュースは夕方に、夕方のニュースは夜に、そして夜のニュースは翌朝にはもう古くなってしまう。テレビやWebは即時に伝えられるが、新聞は朝刊、夕刊まで待たなければならない。待ったところで、テレビやWebで得た情報と往々にして大差がない。

第二は厚さだ。子供のころ、新聞はもっと薄かった。薄いということはポイントが要領よくまとまっているということだ。今の新聞は必要なものが不必要なものに埋没し、さながら雑木林のようになっている。雑木林をかきわけているうちに、外は暗くなってしまう。

知り合いで新聞二紙を頭から尻尾まで読み尽くすという人がいる。私はそれを修身か、個性の主張の一種だとしか思っていない。テレビ欄まで読むのかと訊いたら、流石にそれはないと言っていた。そのことを彼は画竜点睛を欠くといったが、果たして。

Webにも欠点がないわけではない。食わず嫌いが直らないという欠点だ。自分の好きな情報だけ見てあとはしらない、ということになりがちだ。そもそも人間は、自分に都合のよいことだけ取り入れるものだから、実は欠点には当たらないのかもしれない。だが母がピーマンを細かく刻んで料理に混ぜたことで、いつの間にか子のピーマン嫌いが治っていたという例もある。

Webは情報が断片的に過ぎるという点は、効率的という意味では長所でもあり、同時に克服しがたい欠点でもある。

2003-06-09T20:08+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

最適なリンク文字色

[画像: 手は人柄を物語る]「肝心なところは保守的であるべきだ」。

リンク文字色を考える際、昔聞いたこの言葉を思い出す。

リンク文字色としては、未訪問、既訪問、マウスオーバー、クリック後と、4種をそれぞれ設定できる。この中にも重要性のランクがあって、もっとも重要なのは未訪問の文字色だ。

もっとも保守的な色はデフォルトの青(#0000FF)だ。Yahoo! JAPANをはじめ、訪問者が多くアクセス環境も様々なところはほとんど、この色を使っている。これまでのWebの慣習の中で、ここをクリックすれば他のページにジャンプするんだというのが、このデフォルトの青によって記号化されてきたのだ。

こういったことから、多くのサイトが厳密なデフォルトの青でなくとも、青系統の色を未訪問のリンク文字色として使っている。青系統以外がリンク文字色として使われていると、単なる装飾なのかリンクなのかわかりにくいと感じる人が多いからだ。

未訪問と既訪問のリンク文字色の区別も重要だ。たまに未訪問と既訪問のリンク文字色を同じ色に設定しているサイトがあるが、人間の記憶はそれほど確かではないので、既訪問のところを何度もクリックしてしまうという非効率でストレスフルな結果を招くことになる。

既訪問のリンク文字色には濃い紫などが使われることが多いが、とにかく未訪問のリンク文字色よりも暗い、または目立たない色で、というのが一般的だ。問題なのは赤系統の色を使ってしまうことで、未訪問のリンク文字色よりも視覚的に強いため、気持ちが引っ張られてしまい、やはりストレスフルだと言うことだ。

2003-06-07T15:28+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) |

広告とFlash

[画像: C@G代表 益子]CYBER@GARDEN代表の益子です。しばらく更新をさぼっていましたが、罪滅ぼしに少し前から頻繁に更新しています。

更新ついでに「WEB mini コラム」などでも始めてみようと。第1回は「広告とFlash」です。

* * *

最近、Flash型広告が増えてきた。現在ではまだGIF Animation型(パラパラ漫画の原理)が主流だが、おそらく今後はFlashが主流に、そしてブロードバンドがもっと普及すれば、動画型の広告が主流になるだろう。ブロードバンド専用サイトなどでは、すでにMPEGなどの動画型広告が配信されている。

少し本題と離れるけど、Flashと聞いて思い出すのは、EYE4U(アイ・フォー・ユーと読む)という有名なWebデザイン会社のサイトだ。知り合いに教えられて初めて見た(観た)ときは衝撃的だった。それから今まで、もう何十回と見ている。EYE4Uではオリジナルグッズも販売されているのだが、アクセスするたび買おうかどうか迷ってしまう。

広告が魅力的でなければ移り気な消費者をつかまえることはできない。Webマーケティングを考える上でとても参考になるのが、小橋昭彦氏発行の今日の雑学+(プラス)というメールマガジンだ。Webマーケティング情報だけでなく、実態調査や社会現象に関するリンクも紹介されており、読むだけで時代の流れが見えてくるような気になる。

少し古いがFlashに関するWeb記事で、Webmonkey「ユーザビリティの神様も筆を誤る?/Flashは本当に99%有害か?」 というのがあった。NielsenがFlashは有害だと槍玉にあげたことに対する反論なのだが、そこに書かれていた「Flashが悪いわけではない。あくまで、ものごとをよく分かっていないFlashデザイナーが悪いのだ(銃が人を殺すのではなく、人が人を殺すのだ)」という一言が、今でも心に残っている。

どんなことでもそうだ。道具が悪いのではない、それを扱う人間が悪いのだ。なんちて。

CYBER@GARDENでも最近、Flash型広告の掲載を増やしたけど、とにかくFlash型広告は綺麗だし、見ていて楽しいし、今後も増えてくれればいいなと思ったりしている。

追記 (2004-07-22)

「WEB mini コラム」は現在では「WEB mini ブログ」に改称。

追記 (2005-02-04)

「WEB mini ブログ」は現在では「Web::Blogoscope」に改称。

2003-06-05T14:30+09:00 | Webトレンド | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

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